三重県立高等学校教諭 インタビュー概要

1.実施日

平成22年11月26日(金曜日)

2.インタビュー対象者

三重県立高等学校教諭

3.概要

(生徒の心のケアについて)

  • 本校では、心のケアを必要としている生徒は多いが、スクール・カウンセラーによるカウンセリングは非常に有効である。授業を持たず、生徒を数字で評価する必要のない養護教諭やスクール・カウンセラーには正直な気持ちを言えるケースが多い。ただ、スクール・カウンセラーは、週1回または年間数十回が精一杯であり、カウンセリングのタイミングを逃すことも多い。常駐ないしは週数回のスクール・カウンセラーを配置する方向で検討していただきたい。学校に滞在出来る時間が長くなれば、担任・養護教諭等との連携も密になり生徒への適切な指導がより可能になる。

(大学入試、就職試験について)

  • 本校では、中高一貫教育の中でキャリア教育を意識し、生徒のコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を伸ばしている。しかし、自分に自信を持てない生徒も多い。一定数の生徒は中学から高校に進学する際に学力テストの点数で輪切りにされてきているので、「どうせ自分たちは・・・。」という気持ちを払拭できない者も少なくない。大学進学や就職の際の試験において、AO入試などは一部の大学等に限られており、従来型の学力観に基づいた知識・技能を問われる学科試験が主流である。せっかく優れたコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を身につけた生徒でも、そうした学科試験では合格できないし、またそうした先輩を見て後輩たちも展望を持ちにくい。大学入試や就職試験の在り方を変える必要がある。

(以上)

お問合せ先

初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)

-- 登録:平成23年05月 --