私立高等学校教頭　インタビュー概要

1．実施日

平成22年11月15日（月曜日）

2．インタビュー対象者

私立高等学校教頭

3．概要

（専門学科を置く定時制高校における課題）

• 専門学科を置く定時制高校では、教科書として使用する専門書等の価格も高く生徒にとって負担となっている。授業料を払えない生徒や、支援金の支給を受けられない生徒もいる。
• 定時制高校へ通う生徒は勤労青少年も多いが、なかには継続的な就労が得られず、自ら就労先を探すことが困難な生徒もいる。以前は就労先をバックアップしてくれる業界団体もあったが、現在ではそうした支援も得られず、就労先の見つからない生徒には、担任の教員が就労先を見つけてきて紹介するようなこともしている。
• 定時制高校には多種多様な生徒が在籍しており、そうした生徒一人一人への生徒指導や、クラス運営、教科指導等で教員は多忙を極めている。
• 他県からの生徒も、県内の就職場所も少なくなってきていることから、減ってきている。
• 教員になった当初は教科指導で力を付けさせたい等の気持ちが強いが、厳しい親や学習障害を持つ生徒への対応等に追われ、何のために教師になったのかわからなくなっている教員もいるのではないか。そうした教員こそカウンセリングを受けなければいけない。学校側からすれば、学校経営上、新しい教員を探すことにも限界がある。年に2～3回、大学の教員に来てもらって悩みを持つ教員の学習会を開催する等しているが、学校にも先生のためのスクールカウンセラー配置があるとよい。

（以上）