私立高等学校教頭 インタビュー概要

1.実施日

平成22年11月15日(月曜日)

2.インタビュー対象者

私立高等学校教頭

3.概要

  • 生徒の保護者のなかにはいわゆるモンスターペアレンツのような保護者もいる。生徒に注意をしてもそれが親に正確に伝わらず、誤解を招いているようなケースもある。そうした保護者はまず個人の要求を通し、学校側に謝罪させることを目的としているようで、全体のために行動しているとは思えない。教員にとってはこのような保護者への対応も求められるため、負担となっている。
  • 親も多種多様である。子どもが自分の学費のために稼いだお金も、給料日に勤務先へ赴いて受け取り、自分のために浪費してしまう親もいる。それにより授業料が支払えず退学していく生徒もいる。
  • 奨学金を受けている子もいる。その一部を家に入れているような子もいる。そのまま授業料を支払えずに退学してしまうと、数十万の負債を抱え退学することになるし、卒業しても貸与の奨学金が多く、返済のための初任給も十分とはいえないような生徒もいる。また、奨学金を出すのであれば、家に支給するのではなく直接学校に出した方がよいのでは?
  • 学習障害の子も増えてきて、少人数クラス編制やカウンセラー、ソーシャルワーカー等と対応すれば、なんとか対応出来る面もあるかと思うが、人件費の面から厳しい。
  • 定時制高校に限った事ではないと思うが、学校の特色を出していかないと生徒が集まらない。そのために、学習指導要領上、定時制高校については、技能連携等様々な方策をとってはいただいているが、必履修教科・科目数の弾力化を考えて頂きたい。
  • 教員は生徒の就労先を探すため事業所の開拓等を行っている。
  • 専門学科の専門書(検定以外の専門書)が高い。無償化して欲しい。

(以上)

お問合せ先

初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)

-- 登録:平成23年05月 --