千葉県立浦安南高等学校 インタビュー概要

1.実施日 

平成23年1月18日(火曜日)

2.インタビュー対象者

千葉県立浦安南高等学校長   山中克男 氏
千葉県立浦安南高等学校教頭 高橋清英 氏
千葉県立浦安南高等学校教諭 岡野寛 氏
千葉県立浦安南高等学校教諭 国吉恵一 氏
千葉県立浦安南高等学校教諭 高橋正巳 氏

3.概要

(生徒の現状と課題について)

  • 1年生は高校生としての自覚を持つことや、高校生活への適応に時間がかかるため、少人数指導を工夫している。今年はここ数年に比べて中途退学者が減ってはいるが、中退者に占める1年生の割合が最も大きく、その主な理由は欠時数超過である。
  • 基本的生活習慣を身に付けることと基礎学力の向上が課題だ。学び直しの学校設定科目「基礎習得」を1学年と2学年で計4単位置いている。学習指導要領上の科目を授業展開するなかで、高校の内容と関連づけて復習をすることも当然行っているが、学校設定科目は生徒から一定の評価を得ている。
  • 外国籍の生徒が在籍している。日本語が上手くいかず授業についてこられないケースもあるが、外国人のための日本語指導を行う等、学校としてきめ細かく丁寧に対応するように努力している。

(家庭の経済状況と授業料無償化)

  • 一人親家庭や経済状況が厳しい家庭が少なくない。授業料無償化は大きな助けとなった。
  • 進学にあたって、受験料や学費が大きな負担となっている。教育の機会が奪われぬよう、奨学金や受験料の免除等の措置が必要ではないか。
  • 個人的には、中退者減少の背景に、授業料無償化があるのではないかと思う。

(生徒指導について)

  • 生徒指導に関わる時間が多くなると、授業時間にまで影響が及ぶこともある。広域な人的配置の中で、生徒指導が得意な先生がバランスよく配置されるようになればよい。
  • 保護者と対応する際に、例えば学校と保護者だけでなく,児童相談所などの関係機関との円滑な連携ができるとよい。

(新学習指導要領と教科書について)

  • 新学習指導要領は各学校で工夫した取組ができるよう柔軟になっているように思う。教科書も以前と比べれば選択の幅が広がっているものの、教科書の内容だけですべての授業をしていくことは困難で、自作の補助教材などを工夫している。今後いろいろなタイプの教科書が出るのではないかという話も聞くので、状況を見ていきたい。

(以上)

お問合せ先

初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)

-- 登録:平成23年03月 --