広島県立広島高等学校教諭 原浩二氏インタビュー概要
1.実施日
平成22年12月2日(木曜日)
2.インタビュー対象者
広島県立広島高等学校教諭 原浩二 氏
3.概要
(併設型中高一貫校の課題)
- 入学者選抜の結果として、女子の割合が多くなる傾向がある。
- 高校へ進学する段階では学力の幅が広がっている。習熟度別授業を展開して対応しているが、習熟度別授業展開を増やせば教員の持ち時間数の問題もある。今後は非常勤講師の確保も難しくなることが懸念され、対策を検討しなければならない。
- 中高の教員間の連携について、双方向的に人事交流することが難しく、6年間を通して同じ生徒集団を担当することができていない。中高一貫教育の特性を生かした教育活動をより一層工夫する必要がある。
(観点別評価の課題)
- 観点別評価については、高校段階には十分に浸透していないと感じている。評価を効率的に行うためのシステムの構築や評価を指導に生かすことを充実させる必要がある。
(教員の人材育成)
- 教員の年齢構成が今後どうなっていくのか懸念している。ベテランの教員が少なくなり、初任が増えることが予想されるが、人材育成の進め方を明確にする必要があると考える。
(特別支援教育)
- 特別支援が必要と思われる生徒に対する充分な体制をつくる必要がある。学校の体制づくりとコーディネーター育成が課題であると考える。
(以上)