平成22年11月18日(木曜日)
福岡県立苅田工業高等学校教諭 橋内政和 氏
若者の「学校から職業への移行」に関する課題が深刻化している。工業高校では、職業教育として、資格取得の推奨、職業観・勤労観育成のための職場見学やインターンシップなどの取組を行ってきた。
しかしながら、近年、工業高校に入学してくる生徒の中に、ものづくりに対しての体験・経験の乏しい生徒や学習意欲が欠如した生徒が目立ちはじめ、「スペシャリストの育成」という教育目標に影を落としている。一方、産業界においては、少子高齢化、高学歴化という社会の流れから、今後、熟練技術者の不足や産業の空洞化が危惧されており、工業高校の果たす役割がこれまで以上に大きくなっている。
1.確かな職業観・勤労観の育成、2.基本的な技術・技能を体得したものづくりのスペシャリストの育成、3.創造性豊かな技術者の育成が求められるのではないか。
このため、次のような取組を行う必要がある。
これらに加えて、その大前提として確かな学力を如何に身に付けさせるかも重要である。
(以上)
初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室
-- 登録:平成23年03月 --