高知県立高岡高等学校教諭 小島圭介氏 インタビュー概要

1.実施日

平成22年11月17日(水曜日)

2.インタビュー対象者

高知県立高岡高等学校教諭 小島圭介 氏

3.概要

  • 学校としては地域からの志願者数が少なく定員割れの状況にあることが課題である。中学生を対象として体験入学を実施しても、定員の半数しか参加者がいなかった。まだまだ学校としてのアピールが足りないと感じている。中学生の保護者の意向としては市外の進学やスポーツに力を入れている高校に進学させたいという考えが強いようである。
  • 高岡高校でも、部活動の活性化と生徒の進学希望実現のために、補習授業の他に、部活動に取り組む進学希望者の自主学習をOBがサポートする「すずかけ塾」に、19時から21時まで学習室を開放している。
  • 現在行っている地域への情報発信としては、市の広報紙へ学校の活動を紹介したり、クラブ活動の実績を横断幕にして掲げる等により、学校の活動を理解してもらえるよう工夫している。今年は、文化祭での企画が新聞・テレビで取り上げられたこともあり、地域の方々に関心をもってもらえた。今後は、体験入学の回数を増やすなど、様々な形で地域へ情報発信して行きたいと考えている。
  • 入学生には、中学校以前に不登校を経験している生徒が比較的多い。学校の雰囲気として少人数でもありアットホームなので、そうした生徒もいきいきと学校生活を送っている。家庭の経済状況が苦しい生徒もおり、そうした生徒にとって、公立高校授業料無償化はとてもよかったと思う。高校卒業後すぐに就職を希望する生徒もいるが、就職状況は厳しい。学校として、生徒に社会で生きていく上での実力をつけさせる必要性を痛感している。
  • 基礎学力の不足した生徒への対応として、学校設定科目として「高校数学入門」を導入したり、英国数で習熟度別学習を実施し、基礎学力をつけることから始めている。家庭で学習する習慣を身につけさせることも課題の一つである。小規模校とはいえ授業以外の部分でも生徒一人一人の対応には時間を要するため、教員数の確保も切実な課題である。

(以上)

お問合せ先

初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)

-- 登録:平成23年03月 --