千葉県立泉高等学校教諭 保坂清氏 インタビュー概要

1.実施日

平成22年11月22日(月曜日)

2.インタビュー対象者

千葉県立泉高等学校教諭 保坂清 氏

3.概要

(教員の負担、教員数について)

 本校は学力のみならず様々な場面で指導上の困難があり、それだけ人手を必要としているが、職員が一丸となって取り組むことができておりとても心強く感じている。県教委も配慮してくれているが、それでも教員は本当に忙しい日々を送っているのが現状である。学校の規模が小さくなるにつれ、校内人事の配慮・工夫も厳しくなってきている。教員数が減ることが本校にとって一番の痛手である。本校の場合は朝昼晩と時間を問わず、個別の対応が必要となる場面が非常に多い。家庭訪問等を通じて保護者と直接話をすることも多い。そのためクラス毎に副担任をおける現在の状況は大変助かっている。生徒指導や保護者への対応は、授業等で日常的に生徒と接触できる環境のなかにいないと十分な対応ができないので教員が対応していくしかない。

(公立授業料の無償化について)

 授業料については、これまで滞納している家庭へ教員が督促に行くこともあったが、今年度よりスタートした授業料無償化によりそうした負担が減り、ありがたかった。同時に家庭にとっても現金を学校に払わなくてもよいというのは負担減になっていると思う。

(学び直しで使用する教材について)

 本校は地域連携アクティブスクールの研究指定を受け取り組んでおり、中学校までの学び直しとしてベーシックの科目を設定している。しかし、四則演算もままならないような生徒には高校の教科書では対応できないこともあり、そうした場面でどのような教材を使用していくかについては参考にできるものがあまりないため苦慮している。国や教育委員会等において、同じような取組を実施している学校が使用している教材の情報を集約し紹介してもらえると参考にできるのでありがたい。

(以上)

お問合せ先

初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)

-- 登録:平成22年12月 --