岡山市立岡山後楽館中学校・高等学校(併設型中高一貫教育校)の概要 |
1 学校環境 | |||
(1) | 設置年度 | ||
平成11年度に岡山市立の定時制工業高等学校と商業高等学校を統合して総合学科の昼夜開講型定時制・単位制高等学校を設置し、これに中学校を併設することにより中高一貫教育をスタートした。 | |||
(2) | 学校名及び所在地 | ||
学校名 | 岡山市立岡山後楽館中学校 | ||
岡山市立岡山後楽館高等学校 | |||
所在地 | 岡山市天神町9番24号 |
(3) | 地域の環境 | ||||||||||||||||
岡山後楽館は、人口62万人の岡山市のほぼ中心に位置し、JR岡山駅から徒歩で15分、路面電車では5分位と交通の便に恵まれたところに位置している。一帯は岡山カルチャーゾーンと称せられ、岡山県立美術館や岡山市立オリエント美術館をはじめ各種博物館などの文化施設、日本三名園の一つ「後楽園」や岡山城などの史跡がある。また、眼下には岡山県三大河川の一つ旭川が流れており近くには県内有数の商店街や放送局等もある。 | |||||||||||||||||
(4) | 実施形態 | ||||||||||||||||
併設型の中高一貫教育校、高等学校は昼夜開講型定時制・総合学科(単位制) | |||||||||||||||||
(5) | 学校規模 | ||||||||||||||||
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(6) | 学校の特色 | ||
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中学校と高等学校の学校規模が異なる。 | ||
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中学校と高等学校が同一校舎で生活する(現校舎は暫定校舎)。 | ||
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高等学校は、午前部・午後部・夜間部の昼夜開講型3部制定時制課程の単位制総合学科で、生徒は一人一人の就学条件に応じて作成した時間割で学習する。 | ||
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街全体を学びの場とする「シティキャンパス構想」で体験学習を重視した学習を実施。中学校では、週休日でない土曜日をシティキャンパスディと称して、校内外での自由研究の活動日としている。 | ||
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体育祭、文化祭、ウォークラリー等の学校行事や生徒会活動を中学校と高等学校が合同で実施する。 | ||
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部活動によっては、活動内容により中学校と高等学校が合同で実施したり、地域のスポーツクラブと連携して実施する。 | ||
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高等学校では、公開講座や市民講座を開設するなど地域と交流している。 |
2 教育内容 | |||
(1) | 教育目標・方針 | ||
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教育方針等 | ||
自主・自律の精神に基づいた「自分で創る学校生活」を基本理念として、主体的な教科・科目選択を重視する中高一貫教育を行うことにより、生徒の意欲的な学校生活を実現し、個性や創造性をより一層伸長するとともに、豊かな人間性や自ら考え主体的に行動する力を育成する。 | |||
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校訓 「愛と創造」 |
(2) | 教育の特色 | |||
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○2学期制 | |||
中学校 | ||||
・ | 選択教科の充実 | |||
・ | 土曜日をシティキャンパスディとして設定 | |||
・ | 外国語学習の重視(教科「英会話」の設置など) | |||
・ | ゆとりある授業(実体験を重視した教育内容、一部2時間連続授業、習熟度に配慮した授業など) | |||
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高等学校 | |||
・ | 生徒一人一人の就学条件に応じた学習の展開(自分で創る時間割) | |||
・ | 総合選択科目(国際文化系列、情報科学系列、健康福祉系列、工業技術系列の4系列を設置) | |||
・ | 自由選択科目(岡山の伝統的な文化や技術等に関連した科目の開設) | |||
・ | 原則として2時間連続授業 |
3 入学者の選抜・決定 | |||||
(1) | 入学者選抜・決定方法 | ||||
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中学校 | ||||
対 象:岡山市内に在住する小学校卒業予定者(80名) | |||||
入学者決定方法:面接、作文、調査書。候補者が募集定員を超える場合は抽選 | |||||
※ | 定員の10%以内で不登校児童を受け入れる。 | ||||
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高等学校 | ||||
ア | 岡山後楽館中学校からの入学者(80名、無選抜) | ||||
イ | 岡山県内の中学校からの入学者(80名) | ||||
[前期] | |||||
○T期入学者セレクション(中学校長推薦) | |||||
募集人員:募集定員の50%以内 対 象:中学校長から推薦された岡山県内在住の中学校卒業予定者 入学者選抜方法:中学校長推薦書、面接、作文、調査書 |
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○U期入学者セレクション(自己推薦) | |||||
募集人員:募集定員の45%以上 対 象:岡山県内在住の中学校卒業予定者及び中学校卒業者 入学者選抜方法:自己推薦書、面接(自己PR)、作文、調査書 |
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[後期] | |||||
○V期入学者セレクション(自己推薦) | |||||
募集人員:募集定員の5% 対 象:岡山県内在住の中学校卒業者 入学者選抜方法:自己推薦書、面接(自己PR)、作文、調査書 |
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※ | 夜間部は就労者又は就労予定者を優先し、不登校の生徒の受け入れに配慮 |
(2) | これまでの出願状況 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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中学校 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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高等学校 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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4 設置経緯 | |||
平成9年3月25日 | |||
岡山市立高等学校将来構想策定委員会が答申した「岡山市立高等学校の将来構想策定について」(平成7年8月25日に諮問)において、「自分で創る高校生活」を基本理念に次のような内容で提言された。 | |||
<要旨> | |||
ア | 3部制定時制課程の総合学科とする。 (設置系列は、国際文化、情報科学、健康福祉、工業技術の4系列) |
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イ | 前期・後期の2学期制とし、単位認定は学期の区分ごとに行う。 | ||
ウ | 設置場所は市内中心部。開校は平成11年4月を目指すのが望ましい。 | ||
エ | 中高一貫教育については、導入を検討している国の動向等を見守りながら、今後、一層研究を進めることが望ましい。 | ||
平成9年9月 | |||
岡山市立新設高等学校教育課程編成協力者会議を設置し、総合学科の系列科目等を中心に高等学校の教育課程について具体的な検討に入る。 | |||
平成9年10月 | |||
岡山市中高一貫教育検討会議を発足させ、中高一貫教育の在り方の具体的検討に着手。 | |||
平成9年12月(定例岡山市議会) | |||
中高一貫校の開校に向けて検討している旨を表明。 | |||
平成10年2月 | |||
中高一貫教育に関する市民の意識やニーズを把握するため、小学校5年生の保護者を対象にアンケート調査を実施。(市立4校を抽出) | |||
平成10年4月1日 | |||
岡山市教育委員会学校教育部学事課内に中高一貫校開設準備室を設置。 |
5 設置に要した経費 | ||
平成9年度 | ||
570千円(開校準備事務費) | ||
平成10年度 | ||
約4億6千3百万円(改修工事費:約2億2千万円、備品整備費:約1億3千万円) | ||
平成11年度 | ||
約2億8千6百万円(賃借料:約1億円、備品等整備費:約1億6千万円) |