宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校概要 |
1 学校環境 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
(1) | 設置年度 平成11年度 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
(2) | 学校名及び所在地 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町大字三ヶ所9468−30 |
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(3) | 地域の環境 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
五ヶ瀬中等教育学校がある五ヶ瀬町は、九州のほぼ中央、宮崎県の北西部、熊本県と接する九州中央山地の一角に位置し、冬季には積雪がみられる冷涼な山村地域である。町の西南部には、標高1200mから1600m級の山々がそびえ、なかでも、「祇園山」(1307m)は、九州で一番最初に海面上に姿を現した陸地とされ、4億3千万年前の三葉虫やサンゴの化石が発見されている。当町は、古くから林業の町、農業の町として歴史を刻んできた。近年、例にもれず、当町にも、高齢化・過疎化の波が及び、産業・経済等に微妙な変化が起こりつつあるが、最近、日本最南端の「五ヶ瀬ハイランドスキー場」が開設されるなど、地域活性化のための熱心な取組がなされている。また、当地には、国から、重要無形民族文化財の指定を受けている「荒踊り」や「神楽」、「臼太鼓踊り」などの伝統的な民俗芸能などの文化財も豊富に存在する。当町は公立小学校が5校、公立中学校が2校あり、また、人口は平成12年4月1日現在で、5,061名となっている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
(4) | 実施形態 中等教育学校、後期課程は全日制・普通科 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
(5) | 学校規模(クラス数、生徒数、教員数等) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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(6) | 学校の特色(教育課程以外の施設、生徒の活動、地域連携等の特色) | |||
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・ | 寮の一部を、自然環境、社会環境が異なる学校の児童生徒の交流を促進し、たくましく心豊かな児童生徒の育成を図ることを目的とした児童生徒の交流施設(セミナーハウス)としている。 | |||
・ | 自然環境への影響や省エネルギーを考慮し通産省の「平成6年度ソーラーシステム普及促進対策費補助金」によりソーラーシステムを設置している。 | |||
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・ | 異年齢集団によるファミリー制度(各学年1〜2名、合計7〜8名で1家族を構成)を取り入れ、学校行事等でも活用している。 | |||
・ | ハウスマスターと呼ばれる教師(6名)が生徒と生活を共にしながら生徒の学習指導・生活指導・教育相談等生活全般の指導に当たる。 | |||
・ | 上級生が下級生を指導するリトルティーチャーの学習 | |||
・ | 厨房に入っての勤労体験学習 | |||
・ | 天文台研修、郷土芸能鑑賞、動物飼育、菜園活動 | |||
・ | 寮における生徒会(運営委員会) | |||
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・ | ホームステイ(ホストファミリーを交えたファミリーミーティング) | |||
・ | 神楽や五ヶ瀬太鼓等の継承 |
2 教育内容 | ||||
(1) | 教育目標・方針 | |||
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・ | 来るべき21世紀の日本を担い、国際社会で活躍する人材を育成する。 | |||
・ | 森林という自然を教育のフィールドとして、自然に対する畏敬の念を育て、若人らしい野性味や冒険心の育成と回復に努め、豊かな人間性と創造力・協調性を培い、主体的に生きる人間の育成を図る。 | |||
・ | 主体的な学習や体験学習、体験活動等を通し、自己教育力の育成を図る。 | |||
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・ | 恵まれた自然の中で感性を磨き、生徒一人一人の個性を開発する教育を通して、眼を世界に開き、未来を切り拓く創造性豊かで主体的に生きる人間の育成を図る。 | |||
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・ | 感動と感性の教育を基盤に、たくましい心と身体、豊かな情操を育成する。 | |||
・ | 考える学習を通して知性の錬磨を図るとともに、人間尊重の教育、国際理解教育を推進する。 | |||
・ | 生徒の個性、特性に目を向け、的確な進路指導を行う。 | |||
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・ | 志(こころざし、意志、望みなどの意味をもつ) | |||
・ | 忠(真心のあること、誠を尽くす、正しいの意味をもつ) | |||
・ | 恕(思いやり、慈しむ、許すなどの意味をもつ) | |||
・ | 妙(善美完全の極致、この上なく巧みで言い表しようのないほど優れていることの意味をもつ) | |||
・ | 気(万物生成の根元力、勢い、様子などの意味をもつ) | |||
(2) | 教育の特色 | |||
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・ | 体験学習を中心とした新教科・科目(フォレストピア学習)を実施 | |||
・ | 校外講師の活用 | |||
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・ | 本校独自に研究開発してきた下記の教科・科目の内容、取組を「総合的な学習の時間」として位置づけ、生かしていく。 (前期課程の3教科「地域基礎T」「地域基礎U」「五ヶ瀬学」 後期課程の教科「環境と人間」の科目「森林文化T、U」「環境科学T、U」 「天文観察T、U」「フォレストピア学」の7科目) |
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・ | 研究成果を発表する場を3日間設定。(フォレストピア調査・研究発表会) | |||
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3 入学者の選抜・決定 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(1) | 入学者選抜・決定方法 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(2) | これまでの出願状況 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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4 設置経緯 | ||
昭和62年 フォレストピア宮崎構想発表 | ||
平成3,4年度 フォレストピア学びの森学校建設構想協議会設置 | ||
平成 4年度 造成工事の着工 | ||
平成 5年 新設県立学校開校準備委員会開設 | ||
平成 6年4月 宮崎県立五ヶ瀬中学校・高等学校開校 | ||
平成11年3月 宮崎県立五ヶ瀬中学校・高等学校廃止 | ||
平成11年4月 宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校開校 |
5 設置に要した経費 | ||
約62億円 |
6 その他 | ||
研究開発学校 (平成6年度〜8年度、平成9年度〜11年度、平成12年度〜14年度) |