日本人若手英語教員米国派遣事業 研修成果活用事例8(高等学校)

(1)4技能をバランスよく取り入れた授業展開

○個人研修課題として研究した、英語4技能の総合的な育成を実践するため、アウトプット活動を中心に、4技能をバランスよく組み合わせて授業を組み立てた。今年度の大きな目標に「要約」を設け、リーディングして要約する、リスニングをして要約するというように、授業中の活動が4技能と有機的に関連するようにしている。
○当初は、書いて要約させていたが、生徒のライティング力が向上してから、要約を口頭で行うようにした。さらに、要約するだけでなく、自分の意見や考えなどを発表させた。その際に、生徒が進んで英語で発話するように、トピックの選択に配慮した。

(2)多角的な視点の育成、グローバルな視点の育成

○アイオワ大学での研修で、グローバルな視点の育成が重要であると実感したことから、物事を様々な視点から考える活動を授業で行っている。
○例えば、教科書で読んだものが表面的な理解にならないように、生徒自身にテーマに関連する英文記事を自主的に読ませ、テーマをより深く理解できるようにした。
○また、自分の生活とテーマがどのような関わりがあるかを考えさせ、授業で学んだことをどのように実生活に活かすかについて、生徒同士で英語で意見交換させた。

(3)グループワークを通じた論理的思考力の強化

○研修で学んだ英語指導法を実践するため、ストリップ・リーディング(まとまった文章を1文ずつにバラバラにして、グループで協力して正しい順番に並べ直す活動)を行った。
○また、グループ内で意見交換をする活動では、相手の意見を理解するだけでなく、疑問点や自分の考えと違う点などを積極的に発言する態度の育成を目指した。
○グループワークの成果として、次のとおり、生徒が変容した。
・相手を説得するために、事前準備を綿密に行うようになった。
・文法などが苦手で英語に苦手意識を持っていても、臆せずに意見を言うようになった。

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-- 登録:平成26年04月 --