第2款 各科目 第53 繊維・染色技術

1 目標

 繊維製品の製造技術と染色技術に関する基礎的な知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)繊維製造・染色技術の概要

 ア 繊維・染色の歴史
 イ 繊維産業
 ウ 繊維・染色と生活環境

(2)繊維と染色の基礎化学

 ア 繊維高分子
 イ 染色の化学
 ウ 繊維と染色に関する薬品の性質

(3)素材

 ア 繊維の製造と性質
 イ 色素材料
 ウ 繊維製造における自動化

(4)染色加工

 ア 染色用水と廃水処理
 イ 精練と漂白
 ウ 浸染
 エ 仕上げ加工
 オ 染色と仕上げ加工の自動化

(5)機能性をもったテキスタイル

 ア 処理加工
 イ 特殊仕上げ加工

(6)プリント技術

 ア なせん
 イ 印刷
 ウ 非繊維素材への着色

3 内容の取扱い

(1)内容の構成及びその取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(1)のアについては、繊維製造及び染色技術の発展史を簡単に扱うこと。
 イ 内容の(2)については、繊維と染色に関する化学の原理やその基礎的な内容を扱い、専門的に深入りしないこと。
 ウ 内容の(3)のアについては、繊維製造の方法及び繊維の性質を扱い、製造機械については簡単に触れる程度とすること。イについては、色素材料の基本的な性質と代表的な用途及び管理を扱うこと。ウについては、繊維製造における自動化の原理と機械設備の基本的な構成を扱うこと。
 エ 内容の(4)のイについては、繊維材料の代表的な精練・漂白工程を扱うこと。ウについては、基本染法と主な繊維の染色方法の概要を扱うこと。オについては、染色、色彩管理及び仕上げ加工の自動化の基本的な原理と方法を扱うこと。
 オ 内容の(5)のアについては、機能性をもたせるための基本的な処理加工を扱うこと。
 カ 内容の(6)のアについては、なせんの概要を扱うこと。イについては、印刷の工程と製版の概要を扱うこと。ウについては、非繊維素材への着色の概要を扱うこと。

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初等中等教育局教育課程課

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