第2款 各科目 第44 化学工学

1 目標

 化学製品の製造に関する基礎的な知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)化学工場と化学プラント

 ア 化学工場の特徴
 イ 反応装置
 ウ 周辺の装置と設備
 エ 化学プラント

(2)物質とエネルギーの収支

 ア 物質収支
 イ エネルギー収支
 ウ 単位換算

(3)単位操作

 ア 流体の輸送
 イ 熱の利用と管理
 ウ その他の単位操作

(4)計測と制御

 ア プロセス変量の計測
 イ 制御技術

(5)化学プラントの安全  

 ア 化学工業と災害
 イ 災害の予防と安全管理

(6)管理と関係法規

 ア 生産の計画と工程管理
 イ 品質管理
 ウ 化学工場と関係法規

3 内容の取扱い

(1)内容の構成及びその取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。

 ア 指導に当たっては、熱の有効利用や廃棄物の再利用及び省資源や省エネルギーの考え方について理解させること。
 イ 指導に当たっては、化学災害の防止や安全管理の重要性について認識させ、化学技術者としての職業観の育成に努めること。

(2)内容の範囲や程度については、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(1)のイ及びウについては、化学工場の概要を把握する上で必要な内容を扱う程度とすること。
 イ 内容の(2)については、資源及びエネルギーの有効活用の事例を通して、具体的に理解させること。イについては、熱収支を簡単に扱うこと。
 ウ 内容の(3)のアについては、基礎的な流体の力学計算及び物質収支とエネルギー収支を扱い、専門的に深入りしないこと。イについては、伝熱及び熱交換を扱い、化学工業において熱を効率よく利用することの重要性について理解させること。ウについては、地域や学校の実態に応じて、単位操作の題材を選定して扱うこと。
 エ 内容の(4)のアについては、主な検出器の種類と原理及び用途を扱うこと。
 オ 内容の(5)については、化学災害の防止やプラントの安全管理などの基礎的な内容を扱うこと。
 カ 内容の(6)のア及びイについては、化学工場における基礎的な工程管理及び品質管理を扱うこと。ウについては、化学工場に関する法規の目的と概要を簡単に扱うこと。

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