第2款 各科目 第40 土木基礎力学

1 目標

 土木構造物や土及び水の基礎力学に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)土木構造力学の基礎

 ア 土木構造物と力
 イ 静定構造物の計算
 ウ 材料の強さと部材の設計

(2)土質力学の基礎

 ア 土の基本的性質と調査及び試験
 イ 土中の水の流れ
 ウ 地中応力と土の圧密
 エ 土の強さ
 オ 土圧

(3)水理学の基礎

 ア 静水の性質
 イ 水の流れの性質と測定
 ウ 水路の計算
 エ 流れと波の力

3 内容の取扱い

(1)内容の構成及びその取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。

 ア 指導に当たっては、模型を用いた実験や視聴覚教材を活用して、力学的な現象を視覚的に理解させるよう留意すること。
 イ 内容の(2)及び(3)については、生徒の実態や学科の特色に応じて、選択して扱うことができること。

(2)内容の範囲や程度については、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(1)のアについては、土木構造物の種類、土木構造物に作用する力及び鋼とコンクリートの材料の基本的な性質を扱うこと。イについては、単純ばり、片持ばり、短柱及び長柱について、軸方向力、せん断力及び曲げモーメントの基本的な計算方法を扱い、専門的に深入りしないこと。静定トラス、ゲルバーばり、間接荷重ばりなどの計算方法は基礎的な内容にとどめること。ウについては、材料の強さ、部材断面の性質、はりの応力とたわみ及び断面形状の基本的な計算方法を扱うこと。
 イ 内容の(2)については、土木構造物の安定や土木構造物を支える地盤に関連して、土の基本的な性質や力学の基礎的な内容を扱うこと。
 ウ 内容の(3)のアについては、静水圧を中心に扱うこと。イについては、ベルヌーイの定理を中心に扱うこと。ウについては、管水路と開水路の基礎的な内容を扱い、専門的に深入りしないこと。エについては、水の流れにより物体の受ける力及び波の作用を簡単に扱うこと。

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