第2款 各科目 第32 建築構造設計

1 目標

 建築構造設計に関する基礎的な知識と技術を習得させ、構造物を合理的に設計する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)構造物に働く力

 ア 構造物と荷重
 イ 力の釣合い
 ウ 支点と反力
 エ 構造物の安定・不安定及び静定・不静定

(2)静定構造物

 ア 応力
 イ 静定ばり
 ウ 静定ラーメン
 エ 静定トラス

(3)部材に関する力学

 ア 構造材料の力学的特性
 イ 断面の性質
 ウ はりや部材の変形

(4)不静定構造物

 ア 不静定構造物の概念
 イ 不静定ばりと不静定ラーメン

(5)各種構造物の設計

 ア 鉄筋コンクリート構造
 イ 鋼構造
 ウ その他の構造  

3 内容の取扱い

(1)内容の構成及びその取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。

 ア 指導に当たっては、模型を用いた実験や視聴覚教材を活用し、力学的な現象を視覚的に理解させるよう留意すること。

(2)内容の範囲や程度については、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(1)については、構造物に働く荷重の原理や構造物の力学的な特性を扱うこと。
 イ 内容の(2)については、力の釣合い条件から応力が求められることについて理解させ、具体的な題材を通して基本的な計算方法を扱うこと。
 ウ 内容の(3)のアについては、応力度とひずみ度の関係及び許容応力度と部材設計の関係を扱うこと。イについては、簡単な断面の形状の力学的な特性を扱うこと。ウについては、はりや部材の変形と安全性及び簡単な部材の設計に必要な基礎的な内容を扱うこと。
 エ 内容の(4)については、不静定構造物の概念及び簡単な構造物の計算を扱うこと。
 オ 内容の(5)については、主な構造物の断面設計及び構造設計に当たって必要な基礎的な内容を扱うこと。

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