第2款 各科目 第13 原動機

1 目標

 原動機の構造と機能に関する知識と技術を習得させ、原動機を有効に活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)エネルギー変換と環境

 ア 動力エネルギーへの変換
 イ エネルギーと原動機
 ウ エネルギーと環境

(2)流体機械

 ア 流体の性質と力学
 イ 水車とポンプ
 ウ 送風機と圧縮機
 エ 油空圧機器

(3)内燃機関

 ア 熱機関の基礎
 イ 内燃機関の種類
 ウ 原理、構造、性能

(4)自動車

 ア 自動車と社会生活
 イ 自動車の分類と構造
 ウ 自動車の安全技術と整備及び環境対策

(5)蒸気原動機

 ア 蒸気発生装置
 イ 蒸気タービン

(6)冷凍装置

3 内容の取扱い

(1)内容の構成及びその取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。

 ア 指導に当たっては、原動機の理論と実際の機器とを関連させて、具体的に理解させるよう留意すること。

(2)内容の範囲や程度については、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(1)のウについては、エネルギー消費と環境問題の関連を簡単に扱うこと。
 イ 内容の(2)のアについては、流体及び気体の性質と基本的な力学計算を扱うこと。イからエまでについては、流体機械の構造、機能及び利用例を扱うこと。
 ウ 内容の(3)のアについては、熱と仕事の関係を扱うこと。イについては、各種の代表的な内燃機関を取り上げ、その概要について理解させること。ウについては、ガソリン機関を中心として、エネルギー変換の原理と機関の構造を扱うこと。機関の性能については、各種のサイクル及び日本工業規格に基づく性能試験の基礎的な内容を扱うこと。その他の機関については、その特徴を扱う程度とすること。
 エ 内容の(4)のアについては、自動車が社会生活や産業において果たしている役割について理解させること。イについては、自動車の分類と構造の概要を扱う程度とすること。ウについては、自動車に関する法規の概要並びに自動車の法定整備と安全確保及び環境対策に関する基礎的な内容を簡単に扱うこと。
 オ 内容の(5)については、蒸気原動機の概要を扱うこと。また、原子炉による動力発生について、原理、構成、利用及び環境への配慮を簡単に扱うこと。
 カ 内容の(6)については、冷凍装置の原理と仕組みについて基礎的な内容を扱うこと。

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-- 登録:平成21年以前 --