第2款 各科目 第5 工業数理基礎

1 目標

 工業の各分野における事象の数理処理に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)工業の事象と数式

 ア 工業の事象の計算
 イ 面積、体積、質量の積算
 ウ 単位と単位換算

(2)基礎的な数理処理

 ア 力とエネルギー
 イ 力と釣合い
 ウ 計測と誤差
 エ 工業の事象とグラフ

(3)応用的な数理処理
(4)コンピュータによる数理処理

3 内容の取扱い

(1)内容の構成及びその取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。

 ア 指導に当たっては、演習を重視し、数学を工業の基礎的事象を処理する道具として活用させるよう留意すること。
 イ 内容の(4)については、内容の(1)から(3)までの数理処理と関連付けて扱うこと。

(2)内容の範囲や程度については、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(1)のア及びイについては、中学校までに学んだ数学を基礎に数理処理できる工業の事象を扱うこと。ウについては、国際単位系を簡単に扱い、具体的な単位換算については内容の(2)及び(3)の各項目の中で扱うこと。
 イ 内容の(2)のアについては、力とエネルギーに関する工業の事象を取り上げ、具体的な数理処理を扱うこと。イについては、力と釣合いに関する工業の事象を取り上げ、具体的な数理処理を扱うこと。ウについては、測定した値の精度及び位取りを扱い、有効数字の考え方について理解させること。エについては、工業の事象に関する実験の測定値をグラフに表す方法を扱うこと。
 ウ 内容の(3)については、学科の特色に応じて、題材として適切な工業の事象を取り上げ、流れと圧力、時間とともに変化する事象などの数理処理を扱うこと。微積分を用いる場合は基礎的な内容にとどめること。
 エ 内容の(4)については、工業に関する事象を迅速かつ合理的に数理処理する技能を習得させること。

お問合せ先

初等中等教育局教育課程課

-- 登録:平成21年以前 --