第2款 各科目 第1 工業技術基礎

1 目標

工業に関する基礎的技術を実験・実習によって体験させ、各分野における技術への興味・関心を高め、工業の意義や役割を理解させるとともに、工業に関する広い視野を養い、工業の発展を図る意欲的な態度を育てる。

2 内容

(1)人と技術と環境

 ア 人と技術
 イ 環境に配慮した技術

(2)基礎的な加工技術

 ア 形態を変化させる加工
 イ 質を変化させる加工

(3)基礎的な生産技術

 ア 生産の流れと技術
 イ 基礎的な分析及び測定技術

3 内容の取扱い

(1)内容の構成及びその取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(2)及び(3)については、相互に関連する実験や実習内容を取り上げるよう留意し、総合的に理解させること。

(2)内容の範囲や程度については、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(1)のアについては、産業社会や職業生活についての調査や見学を通して、科学技術の発達と人間とのかかわりについて理解させること。また、職業資格及び工業所有権を簡単に扱うこと。イについては、環境に配慮した工業技術について、身近な事例を通して、その意義や必要性について理解させること。
 イ 内容の(2)については、日常生活にかかわる身近な製品の製作例を取り上げ、工業技術への興味・関心を高めるよう留意するとともに、工具や器具を用いた加工及び機械や装置類を活用した加工を体験させること。アについては、塑性加工など、形態を変化させる加工の基礎的な内容を扱うこと。イについては、化学変化など、主として質を変化させる加工の基礎的な内容を扱うこと。
 ウ 内容の(3)のアについては、簡単な工業製品の製作を通して、生産に関する技術の基礎的な内容を扱うこと。イについては、具体的な事例を通して、生産にかかわる基礎的な分析及び測定技術の重要性について理解させること。

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初等中等教育局教育課程課

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