第2款 各科目 第22 林産加工

1 目標

 林産物の加工、利用に必要な知識と技術を習得させ、林産物の特性を理解させるとともに、林産物の多様な利用を図る能力と態度を育てる。

2 内容

(1)林産加工の意義と動向

 ア 森林・林業と林産加工
 イ 林産工業の現状と動向

(2)木材の性質と用途

 ア 木材の構造と性質
 イ 木材の用途

(3)製材と木材の工作

 ア 製材
 イ 木材の乾燥と保存
 ウ 木材の工作

(4)木材の加工と利用

 ア 改良木材の製造
 イ 木材パルプ
 ウ 木炭と和紙
 エ バイオマスの変換利用

(5)特用林産物の生産と加工

 ア きのこの生産と加工
 イ 薬用植物の生産と加工
 ウ 山菜の加工
 エ つる等の加工

3 内容の取扱い

(1)内容の構成及びその取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(2)から(4)までについては、実験・実習を通して、木材の構造と性質について理解させ、木材の多角的な利用を図る実践力を育てるよう留意すること。
 イ 内容の(3)から(5)までについては、地域林業の実態や学科の特色に応じて、題材として適切な林産物を選定すること。また、加工・製造機械類の操作及び各種薬剤などによる事故の防止に努め、安全の指導に留意すること。
 ウ 内容の(4)のイからエまで及び内容の(5)のアからエまでについては、地域の実態や学科の特色に応じて、選択して扱うことができること。

(2)内容の範囲や程度については、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(1)のイについては、木材加工業と林産製造業を重点的に扱うこと。
 イ 内容の(2)については、木材の用途とそれに関係する構造と性質を扱うこと。なお、木材の性質については、網羅的な扱いをしたり詳細に深入りしたりしないこと。
 ウ 内容の(4)については、木材の材質の改良、木材の物理的処理と化学的処理及びバイオマス変換による生物エネルギーの利用について基本的な内容を扱うこと。

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初等中等教育局教育課程課

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