第2款 各科目 第21 森林経営

1 目標

 森林経営の計画と管理に必要な知識と技術を習得させ、森林の機能及び森林の評価の必要性を理解させるとともに、森林を持続的に経営する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)森林と森林経営

 ア 我が国と世界の森林
 イ 森林経営の意義と役割

(2)森林の機能

 ア 林産物生産機能
 イ 環境保全機能
 ウ 保健休養機能

(3)森林の測定と評価

 ア 森林の測定
 イ 森林の機能の評価
 ウ リモートセンシングの利用

(4)森林経営の計画

 ア 森林経営の目標
 イ 森林施業計画
 ウ 森林空間の利用計画
 エ 特用林産物の利用計画

(5)森林経営の管理

 ア 森林経営の管理組織
 イ 森林施業と生産管理
 ウ 森林経営情報の活用
 エ 森林空間の活用
 オ 特用林産物の生産と販売

(6)森林政策と関係法規

 ア 我が国の森林政策
 イ 森林の流域管理システム
 ウ 森林関係法規

3 内容の取扱い

(1)内容の構成及びその取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(2)及び(3)については、学校林や地域の森林における実習を通して、森林の機能とその測定を理解させ、森林を多面的に評価する科学的な見方と実践力を育てるよう留意すること。
 イ 内容の(3)から(5)までについては、地域の実態や学科の特色に応じて、題材として適切な森林を選定すること。また、指導に当たっては、視聴覚教材や資源探査衛星などの情報を適切に活用するよう留意すること。
 ウ 内容の(6)のアからウまでについては、地域の実態や学科の特色に応じて、選択して扱うことができること。

(2)内容の範囲や程度については、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(1)のアについては、我が国と世界の森林資源、木材の需給の動向及びそれらの相互関係について基本的な内容を扱うこと。
 イ 内容の(2)については、森林が有する、木材等の林産物の生産や供給、国土の保全や水資源の涵養、保健休養や教育的利用の場の提供などの機能に関する基本的な内容を扱うこと。
 ウ 内容の(3)については、立木材積や成長量の測定と空中写真による森林測定及び森林の機能の評価を扱うが、測定については詳細に深入りしないこと。
 エ 内容の(4)及び(5)については、我が国の森林生態系の維持並びに木材等の財及び保健休養等のサービスの持続的な供給の計画と管理について基本的な内容を扱うこと。
 オ 内容の(6)については、我が国の森林政策、森林の流域管理システム及び森林に関する法規の概要を扱うこと。

お問合せ先

初等中等教育局教育課程課

-- 登録:平成21年以前 --