第2款 各科目 第19 食品流通

1 目標

 農産物を主とする食品の流通に必要な知識と技術を習得させ、食品の特性と流通構造を理解させるとともに、食品の流通と管理の合理化を図る能力と態度を育てる。

2 内容

(1)食品流通と食品産業

 ア 食品産業と国民経済
 イ 食品流通とフードシステム

(2)食品流通の構造と機能

 ア 食品流通の社会的機能
 イ 食品流通の構造
 ウ 流通経費と価格形成
 エ 食品流通と環境問題

(3)主な食品の流通

 ア 米と麦類の流通
 イ 青果物の流通
 ウ 畜産物の流通
 エ 加工食品の流通

(4)食品の品質と規格

 ア 食品の機能と安全性
 イ 品質と品質保証
 ウ 規格、表示と検査
 エ 食品流通と包装
 オ 食品の変質と環境条件

(5)食品の輸送と保管

 ア 食品の輸送
 イ 食品の保管
 ウ 物流のシステム化
 エ 物流と情報処理

(6)マーケティング

 ア 食品市場の調査
 イ 販売計画と仕入計画
 ウ 流通と販売の改善

3 内容の取扱い

(1)内容の構成及びその取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。

 ア 指導に当たっては、食品流通の具体的な事例を通して、流通の仕組みについて理解を深めさせるよう留意すること。
 イ 内容の(2)及び(3)については、調査や実習を通して、食品の特性と流通構造を理解させ、流通の改善を図る実践力を育てるよう留意すること。

(2)内容の範囲や程度については、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(1)については、食品産業の国民経済における役割と食料の供給において食品流通が果たす役割を中心に扱うこと。
 イ 内容の(3)については、我が国の主な食品の商品特性及び流通の手段、経路と機能を扱うこと。なお、地域の実態や学科の特色に応じて、題材として適切な食品を選定すること。
 ウ 内容の(4)については、食品の栄養や安全性などの品質の保持と保証、そのための検査、包装及び環境条件の整備を扱うこと。なお、食品の規格や表示については、羅列的な扱いをしたり詳細に深入りしたりしないこと。
 エ 内容の(5)については、食品の品質の維持と効率化を図る輸送と保管の技術及びそれを支える物流のシステムについて基本的な内容を扱うこと。
 オ 内容の(6)については、マーケティングの原理、食品市場の調査と情報分析、消費動向、品揃(ぞろ)えと数量などの仕入れ計画及び商品陳列、広告、販売方法などの販売計画について基本的な内容を扱うこと。

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初等中等教育局教育課程課

-- 登録:平成21年以前 --