第2款 各科目 第18 農業経済

1 目標

 農業及び食品産業の経済活動に関する知識と技術を習得させ、流通及び市場の原理を理解させるとともに、流通の改善を図る能力と態度を育てる。

2 内容

(1)我が国の農業と世界の食料需給

 ア 農業と国民経済
 イ 世界の食料需給
 ウ 農業と国際経済事情

(2)食料供給と農業及び食品産業

 ア 農業生産の役割と特徴
 イ 食品産業の役割と特徴

(3)農産物の流通

 ア 農産物の需要と供給
 イ 流通の構造と機能
 ウ 市場の原理と価格の形成

(4)農業生産資材の流通

 ア 農業生産資材の市場
 イ 農業生産資材の流通

(5)農業と協同組織

 ア 農業協同組合
 イ 農業生産組織
 ウ 農業金融と保険

(6)農業、食品産業の企業形態

 ア 企業の組織と活動
 イ 農業関連企業の特質
 ウ 農業情報システム

(7)農業・食料政策と関係法規

 ア 農業・食料政策
 イ 農業経済と関係法規

3 内容の取扱い

(1)内容の構成及びその取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(2)から(5)までについては、地域の具体的な事例を通して、農業や食品産業の経済活動について理解を深めさせるよう留意すること。
 イ 内容の(5)から(7)までについては、学科の特色や地域の実態に応じて、選択して扱うことができること。

(2)内容の範囲や程度については、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(1)については、農業と食品産業が我が国の経済活動において果たしている役割、国際的な食料需給の動向が我が国の農業と食品産業に与える影響等について基本的な内容を扱うこと。
 イ 内容の(2)については、食料消費の形態と動向並びに食料供給における農業、食品製造業、食品流通業及び外食産業の役割と動向について基本的な内容を扱うこと。
 ウ 内容の(3)及び(4)については、主な農産物と農業生産資材の流通構造、需要と供給の変動の要因及び市場の役割を重点的に扱うこと。
 エ 内容の(5)については、販売事業や信用事業など農業協同組合の事業、共同出荷など生産組合の事業、農業経営における資金と共済制度の意義などについて基本的な内容を扱うこと。
 オ 内容の(6)のア及びイについては、農業及び食品産業の企業的経済活動の意義、活動及び組織を扱うこと。また、アについては、農業法人を重点的に扱うこと。
 カ 内容の(7)については、農業政策及び食料政策とその関係法規の概要を扱うこと。

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初等中等教育局教育課程課

-- 登録:平成21年以前 --