第2款 各科目 第14 食品化学

1 目標

 食品の分析と検査に必要な知識と技術を習得させ、食品の成分と栄養を理解させるとともに、食品製造及び農業の各分野で応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)食品化学の役割

 ア 食品化学の領域
 イ 食品製造と食品化学

(2)食品の成分と栄養

 ア 食品の成分
 イ 食品成分の変化
 ウ 食品成分の代謝と栄養
 エ 食品の栄養的価値の評価

(3)食品の成分分析

 ア 食品分析の基本操作
 イ 食品成分の定量分析
 ウ 食品成分の物理・化学分析

(4)食品の衛生検査

 ア 食品衛生検査の意義
 イ 異物の検査
 ウ 細菌の検査
 エ 食品添加物の検査
 オ 水質検査
 カ 食品の安全性の確保

3 内容の取扱い

(1)内容の構成及びその取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(2)から(4)までについては、地域の食生活の現状や学科の特色に応じて、題材として適切な食品と原材料を選定すること。
 イ 内容の(3)及び(4)については、実験・実習を通して、成分分析や衛生検査の意義と原理について理解させ、食品製造に応用する実践力を育てるよう留意すること。

(2)内容の範囲や程度については、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(1)については、食品の成分分析や衛生検査が、食品製造や食生活の改善に果たしている役割を中心に扱うこと。
 イ 内容の(2)については、食品中のタンパク質、ビタミンなどの性質、加工や貯蔵時における変化及び体内での働きを中心に扱うこと。
 ウ 内容の(2)から(4)までについては、化学式、構造式及び化学反応式については必要最小限の扱いとすること。
 エ 内容の(3)については、食品成分の分析方法とその原理及び分析機器の操作を扱うが、分析方法については網羅的な扱いをしないこと。
 オ 内容の(4)については、食品の安全性確保のために必要な衛生検査の概要、生菌数の測定などの細菌検査、食品添加物の検査、異物の鑑別及び水質検査の原理と方法を扱うこと。なお、食品添加物については、網羅的な扱いをしたり詳細に深入りしたりしないこと。

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初等中等教育局教育課程課

-- 登録:平成21年以前 --