第2款 各科目 第5 農業情報処理

1 目標

 社会における情報化の進展と情報の意義や役割を理解させ、情報処理に関する知識と技術を習得させるとともに、農業の各分野で情報及び情報手段を活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)産業社会と情報

 ア 情報とその活用
 イ 農業の各分野における情報の役割
 ウ 情報モラルとセキュリティ管理

(2)農業における情報手段の活用

 ア ハードウェアとソフトウェア
 イ 情報システム
 ウ マルチメディアとデータ

(3)農業における情報の活用

 ア 情報通信ネットワーク
 イ 生産、加工、流通のシステム化
 ウ 農業情報の活用

3 内容の取扱い

(1)内容の構成及びその取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(1)については、農業分野を中心に産業社会における情報の活用の具体的な事例を通して、情報の意義を理解させるとともに、農業の各分野における情報の役割について関心をもたせること。
 イ 内容の(2)及び(3)については、実習や産業現場の見学等を通して、農業の各分野において、情報と情報手段を活用する能力を育てること。なお、学科の特色や生徒の実態等に応じて、内容の一部に重点を置くなどの工夫を加えること。

(2)内容の範囲や程度については、次の事項に配慮するものとする。

 ア 内容の(1)のア及びイについては、高度情報通信社会の特質、情報とデータの意味と性質並びに農業の各分野における情報の収集、処理及び活用の基本的な内容を扱うこと。ウについては、著作権やプライバシーの保護など情報モラルの必要性と個人情報のセキュリティ管理の重要性について理解させること。
 イ 内容の(2)については、目的に応じた情報機器やソフトウェアの選択、アプリケーションソフトウェアの使用法、農業情報に関するシステムの活用及びマルチメディアとデータについて基本的な内容を扱うこと。
 ウ 内容の(3)については、情報通信ネットワークを活用した情報の収集、処理、発信、農業の各分野におけるシステム化及び農業技術や経営に関する情報の活用を扱うこと。

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初等中等教育局教育課程課

-- 登録:平成21年以前 --