芸術表現を通じたコミュニケーション教育の推進

 国際社会を生き抜く異文化コミュニケーション能力、世代間コミュニケーションの問題を克服する能力、そして、楽しい学校生活を送るための人間関係を形成していく能力、多様なコミュニケーション能力は、これからの時代を生きる子どもたちにとっての基礎的な能力となっています。
 このような状況を踏まえ、文部科学省では、平成22年5月に「コミュニケーション教育推進会議」を設置し、子どもたちのコミュニケーション能力の育成を図るための具体的な方策や普及のあり方について議論を進めるとともに、平成22年度から文化庁「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」のメニューの一つとして「児童生徒のコミュニケーション能力の育成に資する芸術表現体験」を展開し、芸術家等と教師の連携による芸術表現体験活動を取り入れたワークショップ型の授業を実施しています。
 今後も、中・長期的観点から、コミュニケーション能力を育成するための方策等について本推進会議で検討を進めることとしています。

児童生徒のコミュニケーション能力の育成に資する芸術表現体験

 本事業は、児童生徒に対し、芸術家等による表現手法を用いた計画的・継続的なワークショップ等の実技指導を実施することにより、芸術を愛する心を育て、豊かな情操を養うとともに、コミュニケーション能力の育成を図ることを目的とする「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」のメニューの一つとして実施するものです。本事業においては、特に、コミュニケーション能力の育成を目的として、芸術家等による表現手法を用いた計画的・継続的なワークショップ等の指導を実施するものです。 

コミュニケーション教育推進のための検討

 「児童生徒のコミュニケーション能力の育成に資する芸術表現体験事業」における成果や課題等を活用し、言語活動の充実に資する効果や学力・問題行動への効果の検証等を行いながら、コミュニケーション教育推進のための具体的な指導法の開発などの検討を行います。

 具体的には、演劇・ダンス等の芸術表現を用いた学習プログラムの開発を行うとともに、国語をはじめとする各教科の学力向上や問題行動への効果的対応などの分析や検証も行うこととしています。

お問合せ先

初等中等教育局教育課程課教育課程第三係

電話番号:03-5253-4111 (内線3706, 2076)
ファクシミリ番号:03-6734-3734

-- 登録:平成22年05月 --