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中央教育審議会答申(平成11年12月16日)初等中等教育と高等教育との接続の改善について(抄)

第2章 初等中等教育の役割

第4 節 高等学校入学における能力・適性等の判定

 入学者選抜については,高等学校進学率が約67%であった昭和38年の「公立高等学校入学者選抜要項」(初等中等教育局長通知)において,「高等学校の教育課程を履修できる見込みのない者をも入学させることは適当ではない」とした上で,「高等学校の入学者の選抜は,……高等学校教育を受けるに足る資質と能力を判定して行なうものとする」とする考え方を採っていた。しかし,進学率が約94%に達した昭和59年の「公立高等学校の入学者選抜について」(初等中等教育局長通知)においては,「高等学校の入学者選抜は,各高等学校,学科等の特色に配慮しつつ,その教育を受けるに足る能力・適性等を判定して行う」として,高等学校の入学者選抜は,飽くまで設置者及び学校の責任と判断で行うものであることを明確にし,一律に高等学校教育を受けるに足る能力・適性を有することを前提とする考え方を採らないことを明らかにした。
 これに基づいて現在それぞれの学校や学科の特色に応じた多様な選抜方法の実施,知識に偏らず思考力,表現力などを評価する学力検査の工夫,学業以外の活動の積極的評価など,入学者選抜の改善の努力が進められているところである。
 さらに,中高一貫教育制度の実施にあわせて,平成11年度からは,高等学校の入学者選抜について,生徒の多様な能力,適性等を多面的に評価するとともに,一層各学校の特色を生かした選抜を行い得るよう,調査書及び学力検査の成績のいずれをも用いず,他の方法によって選抜を行うことを可能とする制度改正を行い,選抜方法についての設置者及び各学校の裁量の拡大を図ったところである。
 今後,このような趣旨が更に徹底され,後期中等教育機関への進学希望者を盲・聾・養護学校高等部も含めた後期中等教育機関全体で受け入れられるよう適切な受験機会の提供や,高等学校の整備,盲・聾・養護学校の高等部の整備などの条件整備に努める必要がある。

-- 登録:平成21年以前 --