学校施設の換気設備に関する調査研究報告書[第4章](2)
第4章 換気設備の維持管理及び運用時の留意点
(2)施設の利用時における換気設備の運転について
1)シックハウス対策としての換気設備の運転
- 換気設備は連続運転が原則です。
- 換気設備のスイッチは容易に停止されないものとする必要があります。
スイッチの例
- 切りボタンにカバーを設けたもの
- 長押しでOFFとなるもの
- タイマーで一時停止し、自動復帰するもの
- 常時運転すべきことを指示する注意書きの貼り付けてあるもの
等があります。

図4‐1 換気設備のスイッチの例
2)換気設備運転時の留意事項
- 冷暖房時は窓を閉めて換気設備を運転させることが必要です。
- 冷暖房の必要のない時期は窓を開けての自然換気も考えられます。窓開けにより十分な換気量が得られる場合には、換気設備の運転を停止することは可能です。
また、夜間や長期休暇等、人の不在時も換気設備の運転を停止することが考えられます。ただし、停止時には相対的にホルムアルデヒド等が高濃度になる場合があるので、教室の使用時(授業開始の1時間前から授業終了時まで)には基準値以下のレベルまで速やかに換気できるための措置(使用前の換気や大風量の換気等やこれらを制御するタイマー装置等)を講じることが必要です。
- 外部で塗装工事等を行う場合には、それらが教室内に流入しないように、一時的に近くに設置されている換気設備の停止、換気口や開口部の閉鎖を行う等の配慮が必要です。