学校施設の換気設備に関する調査研究報告書 第2章 換気設備計画の立案(1)2)

2)教室内の換気経路の設計と給排気口の位置・形状(換気の最適化)

 必要換気量の算出は、室内で発生する汚染物質が室内で一様に拡散する事を前提に算出されています。しかし、給気口の位置や排気口の位置、汚染物質の発生する位置によっては、室内各所における汚染質濃度に濃淡が生じることになり、効率の良い換気もあれば効率の悪い換気となる場合もあります。
 給排気口の位置としては、コールドドラフトへの対応として、給気口の取り付け位置をなるべく天井または天井に近い位置に設置すること(第1章(5)各種の条件に対応する換気計画の考え方参照)やショートサーキットを生じさせないよう給排気口の間隔等への配慮(第1章(6)その他の留意点参照)等が必要です。
 給気口(吹出口)の形状としては、冬期に外の冷気が直接室内に吹出されないように、拡散型の形状とすることが望ましいと考えられます。あるいは、冷気の予熱が出来るように暖房設備の近くから取り入れる等の配慮も必要です。これらの選定に当たっては、地域の気候条件を十分配慮する必要があります。

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