校舎には、様々な目的の教室や共用部分があり、それぞれ使用目的や発生する汚染物質の量と質が異なります。従来の換気設計では、隙間からの換気や窓を開放することによる換気が主になっていましたが、室内で発生する化学物質の濃度を確実に低下させるためには、校舎全体に対して機械換気システムを設置して確実に換気を行う必要があります。(校舎全体の換気計画例は「◇機械換気設備の計画事例」参照)
施設の平面・断面計画に際しては、自然換気を効率よく行うため、施設内の風の流れに配慮し、淀みを作らないように計画することが必要です。
平面計画としては、春、夏、秋の卓越風向(出現頻度の高い風向)を考慮して開口部等を計画するとともに、教室単位や各階単位での風の流れにも配慮することが必要です。
断面計画としては、温度差による空気流動を促進するため、高窓や小窓・ガラリを設置するなど、授業に支障がないよう工夫しながら有効な風の流れが実現できる計画とすることが必要です。
図1‐2 教室の空気の流れのイメージ
文教施設企画部施設企画課
-- 登録:平成21年以前 --