文部科学省・国立大学法人等の主な施設実施事例(平成19年度実績)

1.工事コストの縮減
 直接的施策の効果算出(主な取組)
  1)計画手法の見直し

工事区分 内容区分 取組事項
建築 仮設 鉄骨鉄筋コンクリート造建物の新営工事において、外壁をプレキャストコンクリートとし、外部足場設置期間を短縮した。
建築 平面計画 土地の高低差を利用した平面計画とし、根切り土量を縮減した。
建築 プレボーリング拡大根固め工法の先端に節杭を使用し、長さ及び本数を縮減した。
電気 幹線  シャフトを集約することにより幹線長さを短くした。
電気 幹線  電源供給エリアを見直し、統合することにより、分電盤を集約した。
電気 実験電力設備 実験盤2次側配線のケーブルラックを取り止め、天井ころがし配線とした。
電気 変電設備 高圧配電盤を2段積みとし、集約化した。 
機械 給水 実験室等を同一パターンにユニット化することにより、配管長さを短くした。
土木 その他 構内工事において、土の利用計画を検討し、土の処分費を縮減した。

  2)技術基準等の見直し

工事区分 内容区分 取組事項
建築 特定埋込杭工法(鋼管杭無残土回転埋設工法)を採用し、残土処分費を縮減した。
機械 空調 耐久性・機能性に支障のない範囲で空調排水管に樹脂管を採用した。

  3)設計方法の見直し

工事区分 内容区分 取組事項
建築 仮設 隣接建物の改修工事を1件にまとめ、仮囲い、仮設事務所等の仮設費を縮減した。
建築 建具 普段おろさない防火シャッターのスラットの仕上塗装をとりやめた。
建築 外部仕上げ 軒天井をアルミスパンドレルからフレキシブルボード張メタリック塗装に変更した。
建築 その他 附属幼稚園及び附属小中学校において、ビオトープの植栽等は園児・生徒・PTAが参加して作り上げることとして設計を行った。
電気 情報通信設備 電力、情報、電話の各コンセントのボックスを集約した。
電気 その他 構内LANを利用できる検針装置を採用した。
電気 幹線 幹線ケーブルが集中する部分にケーブルラックを設置し、配管を省略した。
機械 換気 局所排気設備の集約化により、ダクト及びファンの台数を見直した。

  4)新技術の活用 

工事区分 内容区分 取組事項
建築 耐震 高層建物の耐震補強において、鉄骨フレーム工法から制震ブレース工法に変更した。
建築 杭  PHC杭の継手を溶接工法としていたが、無溶接工法に変更した。
電気 照明設備 体育館等に効率の高いセラミックメタルハライドランプを採用し、ランニングコストを抑えた。
電気 照明設備  講義室の照明を使用状況に合わせた照度制御、手元と遠方操作・タイマー・人感センサのプログラム制御を組み合わせ、利便性と省エネ効果を兼ね合わせた。
電気 照明設備  無電極・LEDダウンライトを採用した。

  7)適切な発注規模の設定

工事区分 内容区分 取組事項
建築 耐震 複数の小規模な耐震改修工事を一つにまとめて一括発注とした。

  9)諸手続の電子化等

工事区分 内容区分 取組事項
共通 その他 工事関係書類の標準化・電子化を図った。
共通 その他 設計図の電子データを施工図等に活用した。

 (1)事業の迅速化

  建築 耐震改修工事等を夏休み期間に施工できる計画とし、仮設校舎を不要とした。

 (2)計画・設計から管理までの各段階における最適化
  1)計画・設計の見直し

  電気 既設動力用ケーブルを接続替えして、電灯用のケーブルとして再利用した。
  電気 人感センサーを設置し、照明を制御した。
  機械 加圧給水ポンプを採用し、高架水槽の設置を取りやめた。

  2)汎用品の積極的利用

  建築 ユニットバス、システムキッチン等は規格を統一し、既製品を使用した。
  電気 研究室の実験盤に住宅用分電盤を使用した。
  機械 既製品の制御盤を使用した。

  4)資源循環の促進

  電気 高圧・低圧受電盤を既設のまま再使用した。
  機械 リニューアル型空調機を採用し、既設配管を再利用した。

 間接的施策の効果算出(主な取組)
  17)建設副産物対策

工事区分 内容区分 取組事項
建築 その他 既設防水層の撤去を取りやめ、新防水材(シート防水)を上張りし、廃棄物をなくした。
建築 内部仕上げ 演習林の間伐材を支給し、壁の仕上材料として使用した。
電気 再利用 モールド型変圧器を再利用した。
機械 排水 排水管にリサイクル塩化ビニル管を採用した。
土木 再利用 根切り土の一部を構内で再利用する計画とした。

   18)埋蔵文化財調査

工事区分 内容区分 取組事項
埋文 埋文調査 設備配管等の埋設深さを見直し、調査費を縮減した。

2.規格の見直しによる工事のコストの縮減(主な取組)

  共通 実勢価格に即した見積書の適正な価格審査を行った。
  共通 超大口価格(スケールメリット)を採用した。

4.将来の維持管理費の縮減(主な取組)

  機械 ガス式パッケージ型空気調和器の採用により契約電力を低下させた。
 

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