文部科学省・国立大学法人等の施策実施事例(平成17年度実績)

文教施設企画部
参事官

1.工事コストの縮減

直接的施策の効果算定
1計画手法の見直し
○主な取り組み状況
建築 耐震鉄骨ブレースの計画を鉄筋コンクリート打増壁に変更
建築 改修による移行先を新設の仮設建物として計画していたが,既存施設を改修し使用
電気 既設中央監視設備の監視点数の見直しを図り、既設設備を改修し監視できるように変更
電気 受電盤・き電盤・MCCB盤の設置数を2段積等により箱の集約化
機械 本施設の基本計画において、中央材料部から各手術室への滅菌材料搬送として自動倉庫と自走台車を併用する計画としていたが、基本計画から運用方法等を見直し、手術室への搬送設備導入を取り止め(手術室へは人力による搬送に変更した)
土木 構内工事における総合的な土の利用計画を作成し土の処分量を削減

2技術的基準等の見直し
○主な取り組み状況
建築 既存のコンクリート壁を撤去せず間仕切り壁へ変更
電気 バスダクト方式を採用し集約化を図り、EPS面積を縮減
機械 高架水槽として計画したが、加圧給水方式へ変更

3設計手法の見直し
○主な取り組み状況
(1)工事コスト低減
3設計手法の見直し
電気 実験盤から各機器への電源供給を、コンセントによる計画から、電源ダクトによる機器直接配線に変更
土木 鉄骨の架構方式を一本柱の自立構造から吊り構造に見直し、材料費の低減

(2)計画・設計から管理までの各段階における最適化
1計画・設計の見直し
建築 天井仕上げを化粧吸音板で計画していたが、修繕・模様替え時に再利用率の高い化粧石こうボードを可能な限り使用
電気 アモルファス変圧器を採用し、無負荷損の低減
機械 機械室レスエレベータの採用により換気設備を取り止め

2汎用品の積極的利用
建築 メカニカルバルコニーの目隠し用グレーチング(テーパー付)の仕様を見直し、他現場で実績のある汎用品を採用
電気 製作分電盤ではなく、汎用分電盤の採用
機械 製作制御盤ではなく、既製品化制御盤を採用

4資源循環の促進
建築 既存インターロッキングを再利用
電気 既設照明器具,レースウエイ再使用
機械 既設便器及びウォシュレットを再利用

4技術開発
○主な取り組み状況 
建築 大梁端部にドッグボ-ン形式を採用することにより鉄骨量を削減
建築 杭基礎工法として計画したが、パイルド・ラフト基礎工法へ変更
電気 検針設備を回路ごとの個別電力量計設置を計画していたが、将来の集中検針を考慮した集約検針システム方式を採用

8入札・契約制度(契約前、契約後)
○主な取り組み状況
建築 VE方式、総合評価方式等の試行
土木 入札時VE方式の試行

間接的施策の効果算定
10資材の生産・流通の合理化(スケールメリットの活用)
○主な取り組み状況
建築 超大口価格(スケールメリット)の採用

17建設副産物対策
○主な取り組み状況
建築 建設残土について、敷地内処理(環境整備)とした
機械 加湿器の要否の検討を行い、空調機についている加湿器を取り止めたため、そのための給水配管を取り止め
土木 他工区工事の発生土を盛土に使用

18埋蔵文化財調査
○主な取り組み状況
埋文 既設地盤面を利用し駐輪場を整備することで、埋文調査が不要
埋文 既調査結果を参考に効率的な調査計画を設定
埋文 申請範囲に対して調査実施範囲が減少した。(行政からの通知)

2.規格の見直しによる工事コストの縮減

○主な取り組み状況
建築 実勢価格に即した見積書の適正な価格審査を行った
機械 空調機の低減率の見直し

4.将来の維持管理費の縮減

PFI事業(VFM)によるコスト縮減額
国立大学法人等の将来の維持管理費の見直し

○主な取り組み状況
電気 照度・人感センサーによる照明制御設備を設置
機械 冷凍機更新にあたり運転実績から総容量を縮減し、高効率のものへ変更

-- 登録:平成21年以前 --