11-1.南極地域観測第10期6か年計画メインテーマ(案)について

南極地域観測第10期6か年計画重点メインテーマ(案)

「変化する気候下での海洋・雪氷圏に関するIPCC 特別報告書」が2019年に公表され、海洋・雪氷圏が今後の地球規模気候変動の予測に重要である事が示されている。これは、海洋・雪氷圏で構成される両極域が地球環境システムを構成する重要な要素であり、特に変動が起きれば全球的な影響が大きい南極域の理解が、今後の地球規模気候変動の予測の要である事を表している。今後の研究観測の方向性として、国立極地研究所においてまとめた「南極地域観測の重要課題」では、「海水準変動予測および物質循環変動の鍵-氷床海洋相互作用-」、「過去の南極氷床変動が解き明かす将来の地球環境」、「気候変動の鍵-大気大循環-」および「太陽活動の影響解明の鍵-極冠域-」の4課題が取り上げられている。これらの課題は、南極域における氷床、海洋大循環、大気大循環や超高層大気等の過去と現在の変動の把握とそれらの機構の解明が、地球環境システムの現在の変動の理解および将来の変動の予測の高精度化に不可欠な要素である事を示している。この「南極地域観測の重要課題」の視点に基づき、以下の重点メインテーマ案を提案する。
 

(案1)過去と現在の南極から探る将来の地球環境システム

 

(案2)南極の過去と現在から探る将来の地球環境システム

 

(案3)南極の過去と現在から解き明かす地球環境システム

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