平成30年度「新学術領域研究(研究領域提案型)」として新たに発足する研究領域について

「新学術領域研究」は、既存の研究分野の枠に収まらない新興・融合領域や異分野連携などの意欲的な研究を適切に見い出し支援するために、従来の「特定領域研究」と「学術創生研究費」を発展的に見直し、学術の水準の向上・強化につながる新たな研究領域や革新的・挑戦的な学術研究の発展を促すことを目的として、平成20年度に新設した研究種目である。
この度、平成30年度「新学術領域研究(研究領域提案型)」について、科学技術・学術審議会学術分科会科学研究費補助金審査部会での審査を経て、18研究領域を採択した。

新学術領域研究(研究領域提案型)の概要

1.目的

多様な研究者グループにより提案された、我が国の学術水準の向上・強化につながる新たな研究領域について、共同研究や研究人材の育成、設備の共用化等の取組を通じて発展させる。

2.対象

革新的・創造的な学術研究の発展が期待される研究領域であって、多様な研究グループによる有機的な連携の下に新たな視点や手法による共同研究等の推進により、(1)既存の学問分野の枠に収まらない新興・融合領域の創成を目指すもの、又は(2)当該領域の格段の発展・飛躍的な展開を目指すもので、次の要件を満たすもの。

1. 基礎研究分野(基礎から応用への展開を目指す分野を含む。)であって、複数の分野にまたがる新たな研究領域の創成・発展が期待されるもの。
2. 国際的な優位性を有する(期待される)もの、又は我が国固有の分野若しくは国内外に例を見ない独創性・新規性を有する(期待される)もの、又は学術の国際的趨(すう)勢等の観点から見て重要であるが、我が国において立ち遅れており、当該領域の進展に格段の配慮を必要とするもの。
3. 研究期間終了後に十分な成果及び学術的又は社会的な意義・波及効果等をもたらすことが期待されるもの。
4. 過去に「新学術領域研究(研究領域提案型)」又は他の研究費において採択された研究領域を更に発展させる提案については、当該研究費で期待された成果が十分に得られており、それまでの成果を踏まえ、更に格段の発展・飛躍的な展開を図る内容となっているもの。

3.応募金額

1研究領域の応募金額は、単年度当たり1千万円から3億円程度。

4.研究期間(領域設定期間)

5年間(左記以外の研究期間の応募は審査に付さない)

5.審査希望区分の選定

応募に際しては、研究計画の内容に照らし、審査を希望する区分を以下のうちから必ず一つ選択。
「人文・社会系」
「理工系」
「生物系」
「複合領域」・・・上記の「系」の二つ以上にまたがるもの(一つの系 を主とするものは除く。)

※なお、上記の区分は、審査を行う体制を示しているものであり、分野の融合をこれらに限定したり、当該分野を固定化したりすることや、更なる分野の融合を妨げる趣旨ではない。

お問合せ先

研究振興局学術研究助成課科学研究費第一・二係

電話番号:03-5253-4111(内線4094)
メールアドレス:gakukaken@mext.go.jp