マトリョーシカ型進化原理(野崎 智義)

研究領域名

マトリョーシカ型進化原理

研究期間

平成23年度~平成27年度

領域代表者

野崎 智義(国立感染症研究所・寄生動物部・部長)

研究領域の概要

 真核生物のオルガネラは細胞内共生細菌の宿主への隷属により成立するとされる。しかし原生生物・藻類等ではオルガネラが宿主を支配する逆転現象や二次共生オルガネラが存在する。また一部の原生生物は別の真核生物内に寄生している。本領域ではこの現象をマトリョーシカ人形に例え、共生・寄生に駆動されるオルガネラと真核生物の進化を多層空間的に理解することを目指す。本領域の目的は、1 オルガネラ進化に繋がる共生関係の検出、機構解明、2 進化過程にあるオルガネラの機能解明、3 内部共生体に駆動される真核生物進化の証明、4 オルガネラ工学による人為的生物進化の技術基盤の確立である。マトリョーシカ化段階に従い、共生・寄生の成立機構、共生からオルガネラへの進化、オルガネラによる宿主支配の3項目に分け研究展開する。本領域により、マトリョーシカ型進化原理が創成され、新規機能を付与された有用生物作出の技術基盤が提供される。

領域代表者からの報告

お問合せ先

研究振興局学術研究助成課

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-- 登録:平成25年11月 --