平成28年12月22日
本日開催された科学技術・学術審議会学術分科会科学研究費補助金審査部会(審査部会)において、科学研究費助成事業(科研費)の平成30年度助成(平成29年9月公募予定)から使用する「審査区分表」が決定されましたので、パブリックコメントで寄せられた意見への回答とともに公表します。
1.改革の趣旨
科研費は、すべての分野にわたり、研究者の自由な発想に基づく独創的な学術研究を支援する「競争的資金」であり、複数の研究者による審査(ピアレビュー)により、採択課題を決定します。
現在進められている審査システムの見直しは、審査の質を高め、より独創的な研究を振興することを目指し、 i. 細分化が進んできた審査区分の大括り化(現行「分科細目表」の廃止)、 ii. 多角的な「総合審査」(より幅広い分野からなる専門家の合議を重視した審査方式)の導入を主な内容としています。
今般、審査部会では、別添のとおり i. に関する検討を行い、「審査区分表」を決定しました。
2.「審査区分表」の概要
[1]審査区分は、小区分(306)・中区分(65)・大区分(11)から構成。
※基本単位となる小区分は、従来の細目等(「基盤研究(C)」の場合432)から概ね3割減
[2]研究種目の種類に応じて審査区分を設定する。
小区分:「基盤研究(B・C)」、「若手研究」
中区分:「基盤研究(A)」、「挑戦的研究」
大区分:「基盤研究(S)」
※本年4月に実施したパブリックコメントを踏まえた主な修正点は以下のとおり。
〇小区分の追加:「科学教育関連」、「体育および身体教育学関連」(2点)
〇中区分の変更:「健康科学およびその関連分野」→「スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野」など(5点)
〇小区分の変更:「生活文化関連」→「家政学および生活科学関連」など(9点)
3.今後の予定
審査部会では、今回決定した審査区分に即して審査方式の見直し(「総合審査」の本格実施等)を進め、平成29年1月の学術分科会にて「科研費審査システム改革2018」の成案をとりまとめる予定(原案については別紙参照)。
<担当>
研究振興局学術研究助成課
企画室長 石田 雄三
企画室長補佐 高見沢 志郎
研究費総括係長 梅﨑 隆二
電話:03-5253-4111(代表)(内線4091)
FAX :03-6734-4093
研究費総括係
電話番号:03-5253-4111(代表)(内線4091)
ファクシミリ番号:03-6734-4093
-- 登録:平成28年12月 --