平成16年9月14日
「大学と科学」公開シンポジウムは,科学研究費補助金の助成事業として昭和61年度から始められたもので,科学研究費補助金等により大学等の研究者グループが行った研究の最新の成果を,広く社会各方面に積極的に公開し,我が国の学術の振興と普及に資することを目的としており,平成16年度で第19回となります。
開催日 | 会場 | 発表テーマ | 代表者 所属・職・氏名 |
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平成16年10月20日(水曜日)~21日(木曜日) | 有楽町朝日ホール (東京) |
みずみずしい体のしくみ :水の通り道「アクアポリン」の働きと病気 |
東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 教授 佐々木 成 |
平成16年10月30日(土曜日)~31日(日曜日) | イムズホール (福岡) |
アルツハイマー病:治療の可能性を探る | 東京大学 大学院医学系研究科 教授 井原 康夫 |
平成16年11月2日(火曜日)~3日(水曜日) | 仙台市情報・産業 プラザ (仙台) |
ここまで進んだ日米の都市地震防災 | 京都大学 防災研究所 教授 佐藤 忠信 |
平成16年11月10日(水曜日)~11日(木曜日) | 東京国際交流館 (東京) |
今、世界のことばが危ない! ---グローバル化と少数者の言語 |
大阪学院大学 情報学部 教授 宮岡 伯人 |
平成16年11月27日(土曜日)~28日(日曜日) | 神戸国際会議場 (神戸) |
細菌はなぜ病気を起こすか -ゲノムの特徴- |
中国学園大学 現代生活学部 教授 林 英生 |
平成16年12月4日(土曜日)~5日(日曜日) | 一橋記念講堂 (東京) |
人体にやさしい医療材料 | 大阪大学 産業科学研究所 教授 中嶋 英雄 |
平成17年1月22日(土曜日)~23日(日曜日) | 有楽町朝日ホール (東京) |
人類の歴史を護れ-戦中、戦後における文化遺産の保護と国際協力- | 国士舘大学 イラク古代文化研究所 教授 西浦 忠輝 |
平成17年1月29日(土曜日)~30日(日曜日) | 千里ライフサイエンス センター (大阪) |
不思議な生物現象の化学 -生物現象鍵物質- |
名古屋大学 大学院理学研究科 教授 上村 大輔 |
◎ | 趣旨・概要 「大学と科学」公開シンポジウムは,科学研究費補助金の助成事業として昭和61年度から始められたもので、科学研究費などにより大学などの研究者グループが行った研究の最新の成果を,広く社会各方面に積極的に公開し,我が国の学術の振興と普及に資することを目的としており,平成16年度で第19回となります。 平成16年度においては,社会各方面で関心の高い8件が,科学技術・学術審議会学術分科会科学研究費補助金審査部会研究成果公開発表委員会において選ばれ,「大学と科学」公開シンポジウムとして開催されることとなりました。 |
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◎ | 参加費 無料。 (ただし,参加を希望される場合は,あらかじめ御申込みが必要です。) |
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◎ | 申込先 御申込みは,下記総合案内に御連絡願います。 (インターネット上でも御申込みできます。)
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◎ | 第19回「大学と科学」公開シンポジウム一覧 |
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発表テーマ:『みずみずしい体のしくみ:水の通り道「アクアポリン」の働きと病気』 | |||||||||||
水は生命現象にとって必須の物質であり、この水輸送を支える膜蛋白としてアクアポリン水チャネルが見つけだされました。アクアポリンは生物界に細菌から動物まで広く存在し、生命現象と深くかかわり多彩な機能を担っています。人間の病気や異常な病態との関わりも分かってきています。このような最新の研究成果を第一線の研究者が分りやすく解説します。 |
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発表テーマ:『アルツハイマー病:治療の可能性を探る』 | |||||||||||
最近の研究の進歩により、アルツハイマー病の発症機序の解明が進み、根本的予防・治療法の開発が可能になる時期も遠くはないと思われます。このシンポジウムに参加し、アルツハイマー病の理解の現段階を知っていただくと同時に、アルツハイマー病の治療法の可能性がでてきたことに希望を持って下さい。 |
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発表テーマ:『ここまで進んだ日米の都市地震防災』 | |||||||||||
特定領域研究「日米共同研究による都市地震災害の軽減」(平成11~15年度)の成果を分かりやすく解説します。日本側は1995年の阪神・淡路大震災、米国側は1994年のノースリッジによる都市地震災害の教訓に基づいて行われた理工学から社会科学課題を組み込む総合的な共同研究です。成果の発表とともに、米国の研究者も招いたパネルディスカッションにおいて、今後の課題を検証します。 |
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発表テーマ:『今、世界のことばが危ない!---グローバル化と少数者の言語』 | |||||||||||
世界の経済・文化がグローバル化を加速しているなかで、少数者(民族)の伝統的なことばが、いま急速に失なわれようとしています。英語の世界的覇権が確立されるにつれ、いまは世界の大言語である日本語さえ、遠からず存続が危ぶまれてくるという見方も現実味をましてきています。少数者が伝統的なことばを失うことは、なにを意味するのか、危機言語問題の現状を紹介しつつ考えたいです。 |
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発表テーマ:『細菌はなぜ病気を起こすか-ゲノムの特徴-』 | |||||||||||
私たちの生活環境には無数とも言える多種多様な細菌が棲んでいます。その中で、ヒトに病気をおこす細菌はわずかな種類でしかありません。どんな細菌がどのようなはたらきでヒトに病気を起こすのか、その原因を遺伝子構造から解明しようとしています。その最新情報を紹介し、感染症の制圧に寄与します。 |
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発表テーマ:『人体にやさしい医療材料』 | |||||||||||
高齢化社会を迎えた現在、安全で安心な、しかも機能性の高い医療材料が望まれています。本シンポジウムでは、金属、セラミックス、高分子材料などの医療材料の開発の動向、とりわけ生体適合性を付与するための微細加工技術、ステント、注射器などの医療用具および人工血管、人工骨・関節、人工歯根およびナノテクノロジーと医療などの最先端の開発動向と実用化までの問題点などをわかりやすく紹介します。 |
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発表テーマ:『人類の歴史を護れ-戦中、戦後における文化遺産の保護と国際協力-』 | |||||||||||
アフガニスタンではバーミヤン大仏が爆破され、イラクでは国立博物館で略奪が起き、また多くの貴重な遺跡が盗掘されています。また世界各地で紛争によって人類の歴史の証である貴重な文化遺産が危機にさらされています。これらの文化遺産を救済し保護するために今何をなすべきか、国際協力はいかにあるべきかを考えます。 |
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発表テーマ:『不思議な生物現象の化学 -生物現象鍵物質-』 | |||||||||||
私たちの身の回りには、不可思議な生物現象がたくさんあります。生物のいとなみには、必ず化学物質が大切な役目を担っているのですが、含量が非常に少なかったり、外に取り出すのが困難だったりして、その正体が明かされていないものが数多く残されています。シンポジウムでは、これら生物現象鍵物質が織りなす不思議な世界を紹介します。 |
(研究振興局学術研究助成課企画室)
-- 登録:平成21年以前 --