文部科学省改革実行本部(第5回)議事要旨

日時:令和3年6月28日(月曜日)14時00分~14時30分
場所:文部科学省 15階 特別会議室

出席者

萩生田大臣(本部長)、丹羽副大臣、高橋副大臣、鰐淵大臣政務官、三谷大臣政務官
(事務方)藤原事務次官、丸山文部科学審議官、松尾文部科学審議官、増子官房長、串田総括審議官、ほか事務担当官

議題

(1)文部科学省創生実行計画のこれまでの進捗状況と今後の取組について

概要

○冒頭、萩生田大臣より御挨拶。
・組織的な再就職規制違反や幹部職員の逮捕・起訴など、一連の不祥事からの信頼回復、さらには文部科学省のあるべき姿への創生に向け、平成31年3月に「文部科学省創生実行計画」を策定してから2年3か月が経過した。この間、計画に定める46の改革項目に基づき、組織風土や職員の意識改革など様々な取組を進めてきた。
・その取組状況については、昨年7月に開催した第4回文部科学省改革実行本部において、進捗をフォローアップするとともに、それを踏まえた今後の強化ポイントを示した。
・本日の本部においては、前回からの進捗状況をしっかりと確認するとともに、計画策定から2年3か月が経過した今、当時の危機感の希薄化や、風化や緩みで改革が遅滞することがないよう、今一度認識を新たにして、更なる改革に向けた取組を進めるべく、構成員は各々尽力願いたい。


○事務局より、資料1に基づき、文部科学省創生実行計画のこれまでの進捗状況と今後の取組について説明したのち、意見交換。主な意見は以下のとおり。
・人材の育成について、3、4年目以降の若手職員の離職が増えているが、大臣秘書官研修は、その研修を受けた若手や他省庁からも評判がよいので、この取組が今後どのように職員の定着につながっていくかフォローアップしたい。
・業務改善の徹底については、これまでも取り組んできたところであるが、最大の問題は国会対応である。役所だけではなかなかできないことであり、今後の課題として認識している。
・組織風土改革について、3年前に逮捕事案もあったところであり、風化や緩みがないように気を引き締めて対応していきたい。幸い、最近は不祥事を起こすことも少なく、政策の推進に集中できている。
・政策立案機能の強化について、新型コロナウイルス感染症対策の中で、職員の出張の機会等が減っており、生情報がなかなか入りにくい点について、今後どう対処していくかは課題だと思っている。
・広報機能の強化について、発信の方は大臣の閣議後記者会見や報道官による発信などで強化されてきているが、取材を受けるときの職員のコメントやそれによる報道の出方など、受けの対応が十分でないことは反省材料だと思っている。
・不祥事を忘れないような文化を根付かせることが大事であり、しっかりと取り組みを進めてほしい。
・若手職員との意見交換を行い、皆が真摯に取り組みを進めていることを実感している。ハラスメント対策、育休復帰後のフォロー、人材力の強化、生情報の収集などに関して、一番大事なのはコミュニケーションである。コミュニケーションの取り方は、言葉だけでなく、心で伝えることが必要である。
・先日他省庁で不祥事が起きており大変残念であるが、他人事ではなく我が事と捉えて原点に返って取り組んでいきたい。政策形成に関して、現場からの御意見、御要望について皆と共有し、どうすれば良い方向に持っていけるのか、しっかりと連携をとって一緒に取組を進めていきたい。若手職員との意見交換を含め、皆との交流の機会を持ち、子供たちのための教育の実現のために一緒に頑張っていきたい。
・風通しも良く、様々な取組が進められている中であり、初期の改革の目的は達成されているのではないかと思う。未来を担う人材を育成する省庁としての役割を果たすべく、この方向で進めていってほしい。
・年度単位で物事を考えるのではなく、年度途中でも、機動力、瞬発力を持って仕事に取り組んでほしい。補正予算への対応や、幼児教育スタートプランをタイムリーに作って提案した姿勢はすばらしい。1年ダメだったら来年からという発想ではなく、スタートの段階では間に合わなくても、年度途中でどのようなことができるか常に考えたら仕事の仕方も変わると思う。
・支援者や関係者から「文部科学省はこういうこと言われていますよ」と聞くことが多いが、文部科学省というワードが出てきた際に、間違った情報に対しては直ちに打ち返す姿勢が必要である。広報任せにしないで、各部署も目を光らせて、厳しい声には耳を傾け、間違った報道や書き込みに対しては、是正をしていくことが必要である。
・民や政との付き合い方については、肌で感じるものである。そういうところに近づかないとなると民からの情報が得られない役所になってしまうので、若手にはバランス感を持った身の処し方を上手に伝えてほしい。
・事業等を行う際にコスト意識を持つことを徹底してほしい。もとはと言えば国民の貴重な税金である。
・若手離職について、3年目以降の退職者が多いと聞いたので、大臣秘書官研修は入省3年目等の職員を対象として行っている。大臣秘書官研修は、お客様扱いではなく、秘書官の名刺を10枚渡し、1日行動してもらう。初めて官邸に行ったり総理と会ったりなどいい経験になっているかなと思う。若手職員について、キャリアアップで、目標を持って辞めていくのはよいが、仕事が嫌で辞めていく人が出ないようにするため周りで気を使ってもらいたい。
・様々な取組を進めながら、常に緊張感を持って、国家公務員としての役割を果たしてもらいたい。
・不祥事の痛みを忘れずに皆で信頼回復を更に深めて、大切な文部科学行政のことを国民の皆さんに自信を持って発信できるように頑張っていきたい。
 

以上

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大臣官房省改革推進・コンプライアンス室

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