文部科学省車座ふるさとトーク(青森県八戸市)(平成27年1月19日)

1.日程

平成27年1月19日(月曜日)

2.訪問地

青森県八戸市(会場:独立行政法人国立高等専門学校機構 八戸工業高等専門学校)

3.訪問者

丹羽秀樹文部科学副大臣

4.概要

(1)テーマ及び参加者

「地方創生」をテーマに、八戸工業高等専門学校の学生・教員及び八戸工業高等専門学校卒業生で地元企業に勤める方の計11名と対話した。

(2)学生、教員及び地元企業の方からの主な意見

  • 八戸高専は平成27年度より学科改組による改革が行われるが、新設される環境都市・建築デザインコースの都市計画のカリキュラムでは、大都市だけでなく、小さな農村の過疎問題なども重要なテーマとして取り組んでほしい。(学生)
  • 低学年時に地元の企業で就業体験することで、社会や企業の構造・関連性、自分が学んでいる分野が社会にどう生かされているのかなど、体験型の授業を設けてほしい。(学生)
  • 八戸高専では進学者が増加傾向にあるが、就職に有利という点で入学する学生もいるため、今までどおり就職にも手厚い姿勢でいてもらいたい。(学生)
  • 設計・製作したものを地域で利用してもらい、それを次の設計・製作に生かすような過程を授業に取り入れてほしい。利用について地域の協力も得ることで、地元とのつながりが生まれ、地元への就職率の向上にも寄与するのではないか。(学生)
  • 「地方創生とは何か」が、分からなかった。地方創生の取り組みが実感できるのはいつ頃からなのか知りたい。(学生)
  • 地方創生には、地方に人を残すとあるが、働き口があることが最も重要だと思う。土木系には元来女性が少ないので、女性が働きやすい環境を築いてほしい。(学生)
  • 八戸市とのまちづくりの取り組みに多く参加したが、八戸市にも大小様々なまちづくりに関する取り組みがあることを知った。こうした様々な八戸市の取り組みがあるが、参加している高専生は一部に限られている。八戸高専にも、まちづくりに関する各種イベント等の案内が届いていると思うので、学生全体に取り組みが広がり、学生の参加者が増えれば嬉しい。(学生)
  • 工学以外の分野(医療、サービス業など)にも体験学習の場を広げ、工学的見地から解決策を模索する授業を実施する予定。地域を中心とした学びの場を作り、地域産業の活性化、地域への貢献を効果的に行える取り組みを目指す。(教員)
  • 八戸高専と地域企業との取り組み実績として、酒造メーカーと共同し新しい日本酒を商品化した。このように、一次産業と八戸高専とで共同研究の取り組みを推進し、学生をまきこんだ商品開発など、地域産業の活性化が狙いだ。更には、青森県内の農水産品を研究面でPRできる仕組みも構築したいと考えている。(教員)
  • 新しい技術には基礎研究や、検査・試験が必要となるが、中小企業では自前の施設だけでは対応できないことも多い。大学などの外部機関に依頼しているが、八戸高専でも受け入れを拡大してほしい。(地元企業の方)
  • 八戸市は八戸高専を過去に誘致しているが、高専の卒業生が市外で就職し、外へ出て行ってしまう。地元への定着が課題だ。八戸市に働く場が増えれば高専生も残り、企業も地元も潤う。高専生は大学生よりも評価は高い。(地元企業の方)
文部科学省車座ふるさとトーク(青森県八戸市)(平成27年1月19日)の様子 その1
文部科学省車座ふるさとトーク(青森県八戸市)(平成27年1月19日)の様子 その2

お問合せ先

大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成27年02月 --