平成28年度からの共同利用・共同研究拠点の認定について(公立大学、私立大学)

文部科学省では、「共同利用・共同研究拠点」について、公私立大学からの申請に基づき、文部科学大臣の認定を行いましたので、お知らせいたします。
今回は、平成28年度からの公募分として公私立大学から9件の申請を受け、共同利用・共同研究拠点に関する作業部会(主査:八田英二同志社大学経済学部教授)において、専門的見地から、拠点としての妥当性の有無について書面及び合議により審議しました。
この審議の結果を踏まえ、以下のとおり4件について、共同利用・共同研究拠点として文部科学大臣の認定を行いました。

平成28年度からの共同利用・共同研究拠点認定一覧


【公立大学】


大学・研究施設名

共同利用・共同研究拠点名

代表者

研究分野

認定期間

共同利用・共同研究拠点の概要

大阪市立大学

人工光合成研究センター

人工光合成研究拠点

天尾 豊

プロセス・化学工学
触媒・資源
化学プロセス


平成28年4月1日

平成34年3月31日

【目的・意義・必要性】
本拠点では,当研究センターが保有する高度分析装置等とこれまでに培ってきた光合成・人工光合成研究に関する学術的知見資産を学外に提供し,優れた研究者コミュニティの集結による共同研究の推進によって,人工光合成研究の中核機関となることを目的とする。
【取組内容・期待される効果】
国内唯一の人工光合成研究に特化した研究拠点として、高度分析装置等を共同利用に開放し,光合成・人工光合成に関連した科学技術分野の裾野を広げるための共同利用・共同研究を推進する。これらを通じて、人工光合成研究の学理の深化と実用化を達成し,人工光合成研究の発展に貢献する。

名古屋市立大学

創薬基盤科学研究所

創薬基盤科学技術開発研究拠点

平嶋 尚英

創薬科学
神経科学
腫瘍学
生物科学
レギュラトリーサイエンス
医化学一般
薬理学一般
生物系薬学
物理系薬学
化学系薬学
薬理系薬学
医療系薬学

平成28年4月1日

平成34年3月31日

【目的・意義・必要性】
抗がん剤オキサリプラチンや抗腫瘍バイオ医薬品モガムリズマブ等の開発実績を背景に、平成23年に設立された創薬基盤科学研究所をさらに発展させる。そして、超高齢社会のニーズにこたえるべく、がんと神経疾患に特化したアカデミア発の医薬品開発を行なう共同利用・共同研究拠点として整備することを目的とする。
【取組内容・期待される効果】
創薬スクリーニング機器および本研究所独自のスクリーニング系や化合物を用いた共同利用や共同研究を行ない、がんと神経疾患に対する医薬品開発を行なう。さらに、多様な連携研究機関との連携により、創薬の入口から出口までカバーする共同研究ネットワークの拠点として共同研究の活性化と研究者コミュニティの活動を支援する。

兵庫県立大学

自然・環境科学研究所

天文科学センター

光学赤外線天文学研究拠点

伊藤 洋一

天文学

平成28年4月1日

平成34年3月31日

【目的・意義・必要性】
全国の研究者・学生に開かれた共同利用・共同研究拠点として、主に可視光や赤外線を用いた観測を通じて天文学・惑星科学を先導する。最先端の観測により、宇宙における天体・現象の普遍性や多様性を明らかにすることを目的とする。
【取組内容・期待される効果】
日本最大の光学赤外線望遠鏡「なゆた望遠鏡」を共同利用に供することにより、多種多様な観測を実行し、世界的にも独創的な研究成果を挙げる。また、研究観測や装置開発を共同で行うことにより、全国の大学における学生教育にも貢献する。これらの活動により、天文学・惑星科学の発展に寄与する。



【私立大学】


大学・研究施設名

共同利用・共同研究拠点名

代表者

研究分野

認定期間

共同利用・共同研究拠点の概要

同志社大学
赤ちゃん学研究センター

赤ちゃん学研究拠点

小西 行郎

小児科学
実験心理学
教育学
統計科学
発生生物学
基礎看護学

平成28年4月1日

平成34年3月31日

【目的・意義・必要性】
赤ちゃんを対象とした研究は、今まで医学、心理学など、様々な研究領域で行われてきた。「赤ちゃん学」はこうした研究分野を融合させ、ヒトの起点である胎児期から乳児期にかけての行動、認知、身体の発達に関する基礎的な原理を明らかにすることによって「ヒト」から「人」へとかわる発達のメカニズムを解明することを目的とする。
【取組内容・期待される効果】
睡眠サイクルデータや人見知りの発達と遺伝子データなどの様々なデータを共同利用に供することにより、異分野融合研究による新たな研究メソッドを取り入れた機器の開発や測定技術の向上、さらには若手研究者への指導による人材育成を推進する。これにより、子どもの健康を守る先制医療・予防医療はもちろん、育児、保育、看護、教育などの分野への社会還元に寄与する。



共同利用・共同研究拠点数(平成28年4月1日現在)

51大学103拠点(国立28大学、公立5大学、私立18大学)

分類

分野

拠点数

分類

分野

拠点数

分類

分野

拠点数


国立

理・工

34

公私立

理・工

7

ネット
ワーク

理・工

4

45

医・生

28

医・生

7

医・生

1

36

人・社

10

人・社

12

人・社

0

22


72


26


5

103



平成28年度からの共同利用・共同研究拠点の公募について(※公募は終了しました。)

お問合せ先

研究振興局学術機関課

(公立大学、私立大学)研究設備係
電話番号:03-5253-4111(内線4083)
メールアドレス:gakkikan@mext.go.jp

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-- 登録:平成27年11月 --