平成27年度からの共同利用・共同研究拠点の認定について

文部科学省では、「共同利用・共同研究拠点」について、公私立大学からの申請に基づき、文部科学大臣の認定を行いましたので、お知らせいたします。
今回は、平成27年度からの公募分として公私立大学から15件の申請を受け、共同利用・共同研究拠点に関する作業部会(主査:稲永忍ものづくり大学長)において、専門的見地から、拠点としての妥当性の有無について書面及び合議により審議しました。
この審議の結果を踏まえ、以下のとおり4件について、共同利用・共同研究拠点として文部科学大臣の認定を行いました。

平成27年度からの共同利用・共同研究拠点認定一覧

【公立大学】


大学・研究施設名

共同利用・共同研究拠点名

代表者

研究分野

認定期間

共同利用・共同研究拠点の概要

名古屋市立大学
不育症研究センター

不育症・ヒト生殖メカニズム解明のための共同研究拠点

杉浦真弓

不育症、不妊症、生殖遺伝学

平成27年4月1日

平成33年3月31日

○ 不育症の課題は
1 若手研究者が少ない。2 原因不明に対する科学的根拠の乏しい治療が自費診療でされている。3 不育症の認知度は低い。4 人文社会学的研究が限られる。
などである。若手研究者を育成し、患者を啓発し、不育症認知度上昇に貢献する。さらに、ヒト生殖のメカニズムを解明することが拠点設置の目的である。
○ 比較ゲノムハイブリダイゼーションシステムを共同利用に供し、着床前スクリーニング技術を若手研究者に指導する。不育症関連遺伝子や心理社会因子に関する共同研究を通じて我が国の臨床研究の向上に貢献する。高校生を対象とした遺伝学的技術指導や患者を対象とした公開講座によって不育症や遺伝に関する知識の普及が期待できる。


【私立大学】


大学・研究施設名

共同利用・共同研究拠点名

代表者

研究分野

認定期間

共同利用・共同研究拠点の概要

東京理科大学
光触媒国際研究センター

光触媒研究推進拠点

藤嶋昭

光触媒科学、光化学、電気化学

平成27年4月1日

平成33年3月31日

○ 本拠点では,当センターが保有する光触媒性能評価装置等とこれまでに培ってきた学術的知見資産及び光触媒利用の技術的ノウハウを学外に提供し,優れた研究者コミュニティの集結による共同研究の推進によって,光触媒の中核機関となることを目的とする。
○ 本拠点のみに整備された光触媒性能評価装置等を共同利用に開放し,光触媒に関連した科学技術分野の裾野を拡大するための共同利用・共同研究を推進する。これにより,光触媒科学の深化と社会実装を達成し,光触媒産業の発展に貢献する。

藤田保健衛生大学
総合医科学研究所

脳関連遺伝子機能の網羅的解析拠点

倉橋浩樹

総合生物

平成27年4月1日

平成33年3月31日

○ 脳・神経系に発現する遺伝子の機能解析を包括的に実施するための共同研究拠点として、遺伝子改変マウスや薬剤投与等の処置を行ったマウスを保有する研究者を対象に、網羅的行動解析やトランスクリプトーム解析、プロテオミクス解析等の各種先端的オミクス解析を用いた支援的共同研究行う。
○ これまでに国内外100以上の研究室との共同研究にて網羅的行動解析を実施してきた実績をベースに、次世代シーケンサー等の先端機器を用いた各種オミクス解析等を組み合わせた支援的共同研究を実施する。これらの結果をデータベース化することで、関連研究者コミュニティの発展に貢献する。

慶應義塾大学
パネルデータ設計・解析センター

パネル調査共同研究拠点

樋口美雄

経済統計学・応用経済学

【再認定】
平成27年4月1日

平成33年3月31日

○ データの整理・管理、公開、シンポジウムなどの開催を通じて研究成果の報告やパネルデータの有用性、活用方法を伝播することを目的とする。
○ 社会科学における主体行動等の理論仮説に基づき、同一個人や同一家計、企業の行動、経済状況の変化を追跡調査した国際比較可能なパネルデータを設計構築し、これを用いて実証分析を行う。
○ 調査収集されたパネルデータの公開を通じて、主体行動や経済状況の変化についての実態把握・国際比較、経済理論に基づいた動学的仮説の検証、法律や制度・政策改正の客観的データに基づいた評価、積極的な政策提言、国際比較可能なパネルデータの作成を可能にし、先導的研究拠点として日本および世界の実証経済学の水準向上に寄与する。


共同利用・共同研究拠点数(平成27年4月1日現在)



分野

拠点数

備考

国立大学

理学・工学系

36

・単独型拠点34、ネットワーク型拠点2(13研究施設)

医学・生物学系

30

・単独型拠点29、ネットワーク拠点1(2研究施設)

人文・社会学系

11

・単独型拠点9、部分拠点2

小計

77

・29大学77拠点89研究施設
(単独拠点72、部分拠点2、ネットワーク拠点3(15研究施設))

公立大学

理学・工学系

0


医学・生物学系

2

・単独型拠点2

人文・社会学系

1

・単独型拠点1

小計

3

・3大学3拠点3研究施設

私立大学

理学・工学系

5

・単独型拠点5(※再認定1拠点を含む)

医学・生物学系

3

・単独型拠点3

人文・社会学系

11

・単独型拠点11(※再認定7拠点を含む)

小計

19

・17大学19拠点19研究施設

合計

99

・49大学99拠点111研究施設



平成27年度からの共同利用・共同研究拠点の公募について(※公募は終了しました。)

お問合せ先

研究振興局学術機関課

(公立大学、私立大学)専門職付
電話番号:03-5253-4111(内線4084)
メールアドレス:gakkikan@mext.go.jp

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-- 登録:平成26年10月 --