プロジェクト別取組概要及び最終評価結果（神戸大学）

大学名

神戸大学

設置形態

国立

プロジェクト名

サービス産業における価値創造・獲得を果たすイノベーション創出のための人材育成プログラムの開発

学長の氏名

福田 秀樹

取組担当者

所属部局：経済経営研究所
職名：教授
氏名：伊藤　宗彦

【プロジェクトの概要】「サービス・イノベーション人材育成推進プログラム申請書」より抜粋

　サービス産業の低生産性の要因を特定し、収益向上を目指すためのイノベーション活動はどうあるべきかという観点より、サービス・イノベーションが地域経済に与える影響及び産業政策との関連性を分析し、利益率が低い要因の特定とその解決策を議論する「サービス・イノベーションと政策」や、サービスによる価値創造と価値獲得のための戦略立案能力を育成する「サービスによる価値創造と価値獲得」等のコア科目を構成するとともに、サービス・イノベーションの実現には経済学、会計学、経営学、マーケティングなど多様な分野から体系化された俯瞰的な知識の習得が必要なことから、優れたサービスの事例を取り上げた映像による教材（金融サービスをはじめとする国内外の事例）を開発することにより、企業でサービス・イノベーションを担う人材に必要なサービス産業の市場知識、サービス創造能力を持つ人材を育成する。

【サービス・イノベーション人材育成推進委員会における所見】

（総合評価）
　　所期の計画を超えた取組が行われ、所期の目的以上の成果があがった

（コメント）
＜優れた点＞

• サービス・イノベーション経営での人材育成方法として、ビデオ教材、理論編（教科書）、そして教員用のスライド資料とバランスよく整備されている。
  
• 取材が難しいサービス産業の舞台裏を題材に、ビデオ教材がしっかり作成されている。
  
• 他大学への教育方法の移転にも積極的である。
  
• サービス・マネジメントの効果的な教育方法の道を示した。

＜今後に期待する点＞

• 一連のビデオ作成がそれぞれ完結していて、コース全体としてどのような構想で設計されているか、どのような体験・知識・分析の枠組みをこのプログラムから得ることができるか示すことを期待する。
  
• 授業の経験や、受講生との交流に基づく使用教材（スライド）の改善、改訂や、更にはビデオ・ケース教材・教科書の有機的な組み合わせの有効性を実験することが望まれる。 
  
• サービス・マネジメント分野におけるオペレーション・リサーチの積極的な活用をテーマにした教材の開発を期待する。