オーストラリア科学奨学生(ハリー・メッセル国際科学学校)プログラムについて

概要

 「オーストラリア科学奨学生」は、オーストラリアのシドニー大学内物理学財団が同大学内において夏期に2週間開催する「高校生のための国際科学学校」に参加することによって、最新の科学知識に関する講義を受け、また、他国からの参加高校生との交流を深めることを目的に派遣される奨学生です。 

本プログラムは、昭和33年度に創設されましたが、当初は高校教諭を対象としており、昭和37年度(第5回)から対象を高校生に変更して行われています。日本は、昭和43年度(第11回)から参加し、毎回5名ずつ、平成7年度(第28回)からは7名ずつ参加してきました。
なお、当初は毎年開催されていましたが、昭和50年度から隔年となり、また、平成9年度より日本の派遣者枠が3名増員され、10名を派遣できることとなりました。 

日本が初めてプログラムに参加した当時は、佐藤栄作内閣でした。
日本がこのプログラムに参加するきっかけとなったのは、シドニー大学内物理学財団から、当時の佐藤総理に対して、優秀な日本の高校生5名の招致に係る滞在費等の奨学金が贈呈されたことによります。それと同時に、財団からは、本プログラムに佐藤総理大臣の名を冠すること、財団の用意する奨学金授与の証書を総理から授与すること、の2つの希望が出されました。この希望を総理が承諾し「佐藤総理オーストラリア科学奨学生」の名称のもとに、日本の高校生の参加が実現されることとなったのです。 

その後、米国及び英国等他の参加国の名称にならい、昭和50年度以降は内閣総理大臣個人名を冠せず、「内閣総理大臣オーストラリア科学奨学生」と称することとして、奨学金授与証書は文部科学大臣から派遣高校生に授与されることとなりました。
なお、平成21年度からは、内閣総理大臣の冠が外れ、「オーストラリア科学奨学生」と称することになっています。

お問合せ先

総合教育政策局国際教育課

国際理解教育係

-- 登録:平成24年12月 --