アジア及び米国等との高等教育ネットワークの構築を図ることにより、我が国の大学の世界展開力を強化し、グローバルな社会で活躍できる人材を育成するため国際的な枠組みでの高等教育の質保証を図りながら、外国人学生の戦略的受入れ、日本人学生と日中韓・米国等の外国人学生との協働教育による交流を行う事業に対して重点的に財政支援することを目的としています。
以下の1、2のいずれかの事業を対象とします。
1)日中韓の三カ国における大学間で1つのコンソーシアムを形成し、単位の相互認定や成績管理、学位授与等を統一的に行う交流プログラムを実施する事業(日中韓のトライアングル交流事業
- CAMPUS Asiaパイロット・プログラム- )
2)中国、韓国又は東南アジア諸国連合の国々における大学との単位の相互認定や成績管理、学位授与等を統一的に行う交流プログラムを実施する事業
以下の1、2のいずれかの事業を対象とします。
1)米国における大学等との協働教育を行う交流プログラムを実施する事業
2)米国以外の欧州、豪州等における大学等との協働教育を行う交流プログラムを実施する事業
基本的な仕組みの概要は以下のとおり。
国公私立大学
「キャンパス・アジア」中核拠点支援 10件程度採択
米国大学等との協働教育創成支援 10件程度採択
大学の設置者から文部科学大臣宛に行う。国内の大学が複数参加して実施する取組の場合には、主となる1つの大学が代表して申請
選定のための審査は、独立行政法人日本学術振興会を中心に 運営される 「大学の世界展開力強化事業プログラム委員会(以下「委員会」という。)」が実施。具体的には、委員会のもとに設置される事業タイプごとの審査部会において「書面審査」及び 「ヒアリング審査」を実施し、委員会は、各審査部会の審査結果を踏まえ、タイプごとに採択する構想を決定。
5年間(支援開始から3年目に平成24年度までの取組状況に関する中間評価、支援終了後(支援開始から6年目の平成28年度)に支援期間全体の実績に関する事後評価を実施)
1件あたり年間8千万円を上限
第2回日中韓サミット(於北京)において、今後の人と人の協力として大学間交流の重要性について日本側から提起。三国の大学の間で単位の互換や交流プログラムなどの質の高い交流を行うための有識者会議の設置等を提案し、中韓が賛同。
第1回日中韓大学間交流・連携推進会議(於東京)を開催。各国の政府、大学、質保証機関、産業界等から成る有識者委員により、日中韓の大学間交流の構想名称を「CAMPUS Asia」*(キャンパス・アジア)とすること等に合意。(*Collective Action for Mobility Program of University Students in Asia)
第2回会議(於北京)では、大学間交流を促進するための単位互換や成績評価等に関する3国間のガイドライン(以下ガイドライン)及びパイロットプログラムの平成23年早期の開始に合意。
第3回会議(於済州)を開催。ガイドラインの最終確定及びパイロットプログラムの共同公募の諸条(毎年各国が最大100名のプログラム留学生受入れに係る財政支援を行う等)に合意。またガイドラインでは、3国の政府、大学、質保証機関それぞれに求められる役割を明確化し、公表。・政府:質保証の枠組の整備、大学・質保証機関への支援・大学:内部質保証の仕組み整備、交流プログラムの実施・質保証機関:国を超えた情報共有、共同の評価指標
パイロットプログラムの申請締切
申請された51プログラムに対して、各国の一次審査及び3国による二次(合同)審査を経て、採択10プログラムを確定、発表。
○ パイロット・プログラムをつうじた3国の大学における単位相互認定、適切な成績管理・学位授与及び3国間の質保証の共通枠組みを構築し、今後のアジアの大学間交流を先導。
○ 日中韓3国のみならず、ひいてはアジアにおける学生の受入れ・派遣が質量ともに増大。若者の知的人材交流及び相互理解が活発化し、未来のアジア全体の繁栄、発展に貢献。
○ 文部科学省のこれまでの補助事業のうち、海外関係者との議論によりガイドラインやプログラム概要を具体化し、多国間の共同審査等を経て大学間交流プログラムを採択する試みは、これまでで初めて。
国際企画室調整係
電話番号:03-5253-4111(内線2625,3352)
-- 登録:平成23年11月 --