選定取組の概要及び選定理由(金沢大学 他)

大学等名 ※2 整理番号 17111
テーマ番号 4 テーマ名 他大学との統合・連携による教育機能の強化
取組名称 大学連携による石川の「知」の拠点の創出-いしかわシティカレッジの整備・充実-
取組担当者名 田中 一郎(金沢大学)
(取組の概要)
 我が国が知的存在感のある国として国際社会に立ち行くには、地方の発展は必須である。石川県・金沢市は、日本海側の主要な学術文化都市として発展してきたが、県内の各高等教育機関(大学、短大、高等専門学校)にはさらなる要請に応えることが期待されている。現在ある19の高等教育機関及び石川県は、平成11年に「いしかわ大学連携促進協議会」を設置し、平成15年に単位互換協定を締結し「いしかわシティカレッジ」を開校した。
 本取組は、シティカレッジを学生の学びと社会文化体験の場とし、また県民・市民の生涯学習や社会人のリフレッシュ・リカレントの場とするなど、キャンパスの共通化による教育の複合効果を引き出すことで、個々の大学の教育機能を高め、ひいては知の拠点としての学術文化都市の形成を目指す。
(選定理由)
 本取組のような地域の大学間の連携による教育は、テーマ「他大学との統合・連携による教育機能の強化」との適合性だけでなく大学教育の高度化と効率化、地域の活性化という意味においても、現代的教育ニーズに適合しているものと考えられます。同種の申請が多々あった中で、金沢シティカレッジ構想は、共通キャンパスを県庁内に設置し、大学祭を行うなど、教育の場を重視している点で特に優れている取組です。さらに、高校生、一般市民への公開など、地域に対する意識の高い点も評価できます。
 しかし、開講授業科目を見ると、各大学からの寄せ集めの感がする一方、統一的プログラムとしての『日本海学』、『いしかわ学』はまだ企画段階にある点が今後の課題といえます。今後、共通プログラムの開発などを通して、受講生を増やすなどの努力を重ねることで、石川県の高等教育を支える組織に育つ可能性があり、その過程は他の大学等が連携を行う際の参考にすることができる取組であると考えられます。

※2 金沢大学・北陸先端科学技術大学院大学・石川県立看護大学・金沢美術工芸大学・金沢医科大学・金沢学院大学・金沢工業大学・金沢星稜大学・金城大学・北陸大学・石川県農業短期大学・金沢学院短期大学・金城大学短期大学部・小松短期大学・星稜女子短期大学・北陸学院短期大学・石川工業高等専門学校・金沢工業高等専門学校・放送大学

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(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

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