選定取組の概要及び選定理由(神戸女学院大学)

大学等名 神戸女学院大学 整理番号 283116
テーマ番号 3 テーマ名 仕事で英語が使える日本人の育成
取組名称 通訳トレーニング法を活用した英語教育
~英語運用能力向上の新しいプログラム~
取組担当者名 松縄 順子
(取組の概要)
 本取組は通訳トレーニング法を用いて、聞く、話す、読む、書くという英語の基本的運用能力を母語に近いレベルまで鍛えるとともに、異文化コミュニケーションに不可欠である的確な伝達力の開発、及び異文化間の深い理解を醸成するカリキュラム展開である。本学では、平成14年度より、文学部英文学科に通訳技術習得の科目による通訳養成プログラムを設置し、通訳者志望の学生を選抜し、40名の学生を対象として実施してきたが、この学生群の英語運用力に著しい進歩が認められたため、平成17年度からは対象を全学部学科生に拡大し32単位からなる、英語運用能力強化、異文化理解、学習能力基礎開発の「通訳プログラム」とすることとした。この取組は、今年度4月に大学院文学研究科英文学専攻に新設した専門通訳者養成コースに繋がる一方、さまざまな職種で要求される英語コミュニケーションの場で高度な英語能力を駆使できる人材の育成を目指している。
(選定理由)
 通訳訓練を英語教育に導入する大学が増えてきている中で、この取組は、全学をあげての総合的なプログラムである点が特徴的であるといえます。
 なぜ通訳訓練が英語教育に有用であるのかという理論的基盤が確固としており、プログラムの位置づけ、目的、到達目標が明確です。カリキュラムの一貫性・包括性ともに傑出した取組であることが高く評価できます。
 通訳者に必要不可欠な、背景知識を得るための「国際関係論」「異文化コミュニケーション論」、論理的思考を高める為の「英作文」などの科目群を学部横断的に設置し、通訳者のための発声練習を音楽学部教員が担当する、仕事を実際にしてみて学ぶ(on the job training)機会を学内の講演会等の場で実現するなど、全学的な協力体制が見られることは本取組の実現可能性を限りなく広げており、学生へのキャリア支援という意味においても、他大学が参考にすることのできるモデルとして優れています。

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高等教育局大学振興課大学改革推進室

(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

-- 登録:平成21年以前 --