選定取組の概要及び選定理由(東京工科大学)

大学等名 東京工科大学 整理番号 133156
テーマ番号 2 テーマ名 知的財産関連教育の推進
取組名称 インタラクティブゲーム制作の実践教育
取組担当者名 金子 満
(取組の概要)
 ゲームは漫画やアニメとならび日本を代表する国際的な知的生産物であり、海外からも高く評価されている。
 これまで高等教育機関においてゲーム制作に関する一貫した教育カリキュラムは無く、その教育手法の開発についてゲーム産業からも強く要望されてきた。本取組では、東京工科大学メディア学部の特色である、講義と演習を効果的に組み合わせたカリキュラムを基盤として、ゲーム制作の一貫した教育に取り組む。東京工科大学にはゲーム制作の各要素技術を専門とする教員、研究者が在籍しており、これまで進めてきた研究活動によりゲーム産業との強い関係を築いているため実現性が高い。本取組を通じてゲーム産業界に散在している基盤技術を集約し、その制作を担う人材の育成手法を確立し、マニュアルとして取りまとめ、ゲーム産業のみならず他の教育機関に広く公開する。
(選定理由)
 この取組は、東京工科大学がこれまで取り組んできたデジタル関連分野の研究や、デジタルアニメ産業分野における技術の標準化のノウハウをゲーム産業に活かして、ゲームの企画から運用までを体系的に対象としてマニュアルを作成するとともに、人材の育成を目指すものであり、これまでのプログラミングやグラフィックといった個別的な制作過程ごとの教育とは異なり、創造から最終的なゲームコンテンツの活用までを視野に入れたものとして、コンテンツ産業の育成・活用を国家戦略とする我が国の政策課題に対応したテーマ設定である点が評価できます。また既に同大学では、これまでの実績や「クリエイティブ・コンソーシアム」の存在等から、目標達成に必要な教員組織、教育課程等が整備されているため、取組の目的が実現されるインフラも整っているといえます。知的財産権を保護するという観点から知的財産諸法自体の教育とそれとの連携カリキュラムが欠けている点に課題が認められるものの、バーチャルカンパニーの設立やゲーム産業との連携も確保できている等、当該取組は高く評価できます。

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高等教育局大学振興課大学改革推進室

(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

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