選定取組の概要及び選定理由(群馬大学)

大学等名 群馬大学 整理番号 10111
テーマ番号 2 テーマ名 知的財産関連教育の推進
取組名称 知的財産啓蒙教育及び弁理士チャレンジ教育
取組担当者名 須齋 嵩
(取組の概要)
 既に平成15年から工学部3年生と大学院生を対象に「知的財産集中講座」を開設しているが、大学全体の取組ではないため、第一の取組として本年度から「入門知的財産講座」を開設し、新入学生を対象に知的財産戦略室のスタッフが講義を行っている。
第二の取組として「医学特許講座」を開設し、医学部の3~4年生と大学院生及びポスドクに医学特許の専門知識を取得させる計画である。
 第三の取組として「知的財産専門講座」を開設し、工学部・教育学部・社会情報学部の3年生と大学院生及びポスドクに特許の専門・実務知識を取得させる計画である。
 第四の取組として学生及び社会人に弁理士試験への挑戦意欲をもたせるための「弁理士チャレンジ講座」を開設し、社会に通用する人材の育成教育を計画している。
 第五の取組として学生及び留学生を対象とした「外国知的財産講座」を開設し、国際交流に役に立つグローバルな知識を習得させる計画である。
(選定理由)
 この取組は、4学部を有する群馬大学における全学的取組であり、医学科と保健学科からなる医学部および医学系研究科における医学特許講座、さらに留学生向けの外国知的財産講座に特徴を有しています。
 これまではバイオテクノロジーと関係する医学系であるにもかかわらず、知的財産教育では後れを取っていましたが、今回の取組で実施する独自の教材を準備しての知的財産教育は、我が国の医学系教育の一つのモデルとなる可能性を秘めています。また留学生を対象とする講座は、なかなか模倣体質を脱することのできない東アジアの権利意識向上にも資するものであり、ひいては我が国の産業発展にも寄与する教育上の優れた着眼だと高く評価できます。
 既設の知的財産戦略室は本年度から新入生を対象とした「入門知的財産講座」を開設しており、今後は学生向けの知的財産専門講座、社会人も対象に加えての弁理士チャレンジ講座も計画しています。専門の戦略室スタッフ、客員教授、提携外国特許事務所といった教育・研究および実践的人材の確保、段階的知識習得への配慮もなされているものと認められます。

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高等教育局大学振興課大学改革推進室

(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

-- 登録:平成21年以前 --