選定取組の概要及び選定理由(日本赤十字武蔵野短期大学)

大学等名 日本赤十字武蔵野短期大学 整理番号 133264
テーマ番号 1 テーマ名 地域活性化への貢献
取組名称 短期大学を拠点とした地域防災活動の推進
取組担当者名 小原 真理子
(取組の概要)
 本学が地域防災活動の調整役となり、東京都武蔵野・三鷹地域における災害看護や地域防災をテーマに、地域防災ボランティア人材育成をめざして、本学の主たる看護実習施設である武蔵野赤十字病院、さらに日本赤十字社東京都支部、武蔵野消防署および行政機関と連携を図り、人材を活用しながら、研修プログラムの作成、研修の実施、教材の提供、災害時の支援体制の確立を目的とする。
 本学では1997年より看護学科に災害救護系を設置し、救護に関する知識、技術、心構え、行動力を体系的に習得するために専門科目「災害救護論」の授業及び実習を開講した。専攻科では災害時の地域保健活動をカリキュラムに取り入れた。課外活動では学生災害救護ボランティアサークルが地域や病院の救護訓練に参加している。これらの実績を基に、学生及び住民の地域防災意識や郷土愛を高め、学生と住民及び関連機関との交流を推進し、本学と地域の住民が協力して、防災活動の企画や実施、教材開発などを行い、医療施設に就職する学生へ卒後教育の一環としての役割をも果たすものである。
(選定理由)
 この取組は、以前から同大学が取り組んでいた武蔵野・三鷹地区の災害救護事業について、学生の研修プログラムの作成、学内での研修、地域へ出ての研修とともに災害時の支援体制の確立を目指したものです。
 本取組は、地域看護の視点から災害救護教育の確立を狙ったものであり、地味で目立たない性格のものですが、大都市圏での災害に対する危機感が強まる中でのこのような取組の重要性は一段と高まっているものといえます。地域防災活動の経験を踏まえつつ、教育カリキュラムとも有機的に結びつけた点は評価できます。
 しかし、この取組を担う学内組織が十分に構築されていない点は今後改善の余地があるものと考えられます。

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高等教育局大学振興課大学改革推進室

(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

-- 登録:平成21年以前 --