選定取組の概要及び選定理由(高岡短期大学)

大学等名 高岡短期大学 整理番号 16121
テーマ番号 1 テーマ名 地域活性化への貢献
取組名称 「炉端談義」方式による地場産業活性化授業-地域と一体となった授業計画・実施・評価委員会によるものづくり教育-
取組担当者名 長山 信一
(取組の概要)
 本学周辺地域の銅器・漆器など伝統地場産業は長期的停滞にあえいでいる。本取組はこの停滞の原因が企業・自治体その他関係団体・大学間の連携のあり方、即ち組織化の弱脆さにあると考え、地元関係者と教員・学生で構成する「授業計画・実施・評価委員会」を組織して、地場産業振興に効果的に寄与できる授業を展開しようとするものである。鋳込み場の端に関係者が集まって実際にものにふれながら議論を深めるような形態を目指し、これを「炉端談義」方式と名づける。本取組では、一つの授業の成果が次の授業の素材となって活用される連鎖型授業を展開してゆくが、その際、最終評価に先立ち複数の授業が終了した中間段階で当該委員会が授業内容を点検評価して必要に応じ軌道修正を行える。また、地場産業の生の声を授業に反映でき、同時に大学の取組姿勢を地元に十分説明することで公開性が高められる。
(選定理由)
 この取組は、高岡短期大学が、炉端談義方式や連鎖型授業といった方式を用いて長期的に停滞している銅器や漆器といった伝統地場産業の活性化に貢献しようとする特色のある優れた取組です。
 地域経済社会の現実を把握した上で地域と大学の新しい関係のあり方を打ち出していること、炉端談義方式が授業計画、実施、評価にまでかかわっていること、クラフトコンペというある種の外部評価を生かす体制となっていることなど、さまざまな点で独創性・新規性が高く、また、外部との組織的な連携も十分であり、学生への教育効果も期待できる取組として高く評価されます。
 ただし、伝統的地場産業のかかえる問題がこの取組だけで解決することは考えがたい点や取組の成果を測定するなどさらに検討を深めることが期待されます。

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高等教育局大学振興課大学改革推進室

(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

-- 登録:平成21年以前 --