大学等名 | 富山県立大学 | 整理番号 | 16211 | ||
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テーマ番号 | 1 | テーマ名 | 地域活性化への貢献 | ||
取組名称 | 地域連結型「知の結集」工学教育プログラム | ||||
取組担当者名 | 植松 哲太郎 | ||||
(取組の概要) | |||||
本プログラムでは、政策課題である「地域活性化への貢献」をテーマに、日本海側屈指の工業集積地である富山県産業を支える研究者・技術者との「知の結集」により、地域経済の活性化に直結する工学教育プログラムを展開するため、以下のプロジェクトに取り組む。 1)「卒論研究テーマ」を地域企業等から募集し、学部教育において、社会的要請に対する意識を明確にした実践的課題解決能力を育てる 2)講座横断による「修士論文研究テーマ」を地域企業等に提案し、大学院教育において産業界研究者等とのコミュニティを形成し、複眼的な専門能力の向上を図る。 3)キャリアアップのための「ケーススタディ型講義」を開設するとともに、社会人研究生等の受入促進として「論文準修士制度(仮称)」を創設し、高度専門職業能力を養成する。 |
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(選定理由) | |||||
卒業研究テーマを募集し地域と連携する試みはいくつかの大学で進められており、特に目新しいものではありませんが、「卒業研究テーマ」を「募集」し、講座横断による「修士論文研究テーマ」を地域企業等に「提案」する対比されたシステムは新鮮で、今後の地域連携の型を示すものとして非常に興味深いものです。また、キャリアアップのための「ケーススタディ型講義」の開設は今後の教育の方向性として正道であり、社会人受け入れ促進策としての「論文準修士制度(仮称)」には大きな可能性を感じます。学生の主体的参加についても十分に配慮が見られ、学生に対する教育効果においても十分な成果が期待できます。いずれの取組も地域に根ざした県立大学らしい取組であり、地域活性化を目指した本プログラムに相応しいものであるといえます。 地域に設立された「富山県立大学研究協力会」及び各企業に配置された「リエゾンサポーター」(企業内の研究支援担当者)等の制度が充実していることは、上記取組を実施していく上で有効であり、独創的なシステムであるといえます。 卒業研究テーマを提案した企業、修士論文研究テーマを引き受けた企業の満足度、以後の製品展開、今後のテーマ等に関する調査・評価を実施し、学生の満足度調査とともに情報提供していくことで他大学にとって大いに今後の参考となる取組です。 |
高等教育局大学振興課大学改革推進室
-- 登録:平成21年以前 --